かなり強力。4分半で300ccの水がグツグツ沸騰!製作時間10分アルコールストーブ(サイドバーナー式) – 空き缶でアルコールストーブ(コンロ)自作。

公開日:  最終更新日:2014/11/11

すいません m(_ _)m、本記事はブログ引越時に書式が崩れました。順次修正中です。

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昨日、ザクザクっと、しかも10分で製作したアルコールストーブですが、とりあえず点火してみたところ、なかなか立派な炎を見せてくれました。そんなわけで、実際にお湯を沸かしてみたところ、なかなかの性能です。また、固形燃料(よく、旅館なんかの一人用鍋なんかに付いてくるやつ)と比較実験をしてみました。


 


■すごい!4分半で300ccの水がグツグツ沸騰


タイトルに書いちゃってますので、あっさりと結論を書いてしまうと、かなりの実力を持っていることがわかりました。なんと、300ccの水を4分半で沸騰、しかも「グツグツ、グッツラ、グッツラ」な状態まで沸かしてしまいました。それでは実験風景を見ていただきたいと思います(そういえば、タイマーとか、横において撮影すればもっと簡単でした…。現在は、写真のEXIFを見て計算しています)。


サイドバーナー式アルコールストーブの製作については、以下のエントリを参照してください。空き缶1つで10分ぐらいで製作できます。



2014.01.02 構造、製作ともに簡単。サイドバーナー式アルコールストーブ初実験機10分で完成!


 


まずはアルコールストーブに点火します。アルコールは25cc入れました。そのまま放置しておくと勝手に側面のサイド穴に火がつき、ガスコンロのような炎になります。前回の燃焼実験で、炎から上の部分は塗装がはげていまして、なんだか渋みが出てきました。あと、なぜか缶の切り口が少し縮んだような気がします。



 


ここでお鍋を乗せます。知る人ぞしる、PEAK-1のアルミケースです(まったくもって、これを使って調理する気にはなれないという…)。サイドバーナー式アルコールストーブの特長として、本体形状が五徳を兼ねている、ということがあるのですが、鍋への火の当たり具合もなかなかいい感じです。



 


というわけで、4分30秒で「グツグツ、グッツラグッツラ」というレベルで沸騰してくれました。すごい!ガスコンロみたいです。その後、3分間このままの勢いで燃え続け、パタっと鎮火しました。



 


アルコールはきれいに燃えてしまったようで、まったく残っていません。また、鍋に煤などは付かず、綺麗に燃えてくれました。



 


というわけで、まとめると以下のようになります。




    • アルコール…25cc

    • 300ccの水沸騰…4分30秒

    • 総燃焼時間(プレヒート含まず)…7分30秒

という結果になりました。ということは、40ccぐらいあれば、袋のインスタントラーメンぐらいなら調理できそうです。まずますの性能でよかったです。ただ、ネットでいろいろ検索すると、もっと燃費のいいアルコールストーブを製作されている方がいらっしゃるようです。パラメータとしては、中央のプレヒート用燃焼室の大きさ、ジェット(サイド)穴の大きさ、数などが関係しそうです。また、副室加圧式サイドバーナー以外にも、いろいろと方式があり、方式による本体のベストな大きさというのもあるようで、なかなか奥が深いです。


 


 


■一人鍋用固形燃料と比較してみる


「すごい、すごい!」とつぶやいていてもあまり伝わらないと思いますので、固形燃料と比較してみました。この固形燃料は、100円ショップでも売っていますが、その中でも、わりとメジャーっぽいものを選んでみました。実験環境は、ステンレスタッパに針金で簡単な五徳をつけたものです。今は、よくこれを行楽なんかで持ち運んで、出先でのちょっとした調理に使っています。



 


それでは同じく水を300cc、点火して(こちらはプレヒート不要ですが、時間は炎が固形燃料全体に広がってから行っています)しばし待ちます。結論から言うと、フタ無しでの湯沸しは固形燃料にはちょっと辛く、なんとか「ポコポコブクブク」ぐらいは沸騰しましたが、「グッツラグッツラ」というレベルにはなりませんでした。時間は7分です。



 


ただ、固形燃料にもすばらしいところがあり、控えめな沸騰後、その状態が5分継続し、パワーダウンしてポコポコ維持するものの保温レベルか?と思える状態でありながらまだまだ4分継続、もう、これはただの保温だろ、という状態がさらに5分以上継続するという、「細く長く」という、アルコールストーブとはまた違った人生観を見せてくれました。


現在、かなり適当な五徳や風除けだったりしますが、鍋の大きさも500ccぐらいにしてフタのあるものを選択し、しっかりと囲える専用風防を含めて効率よく熱が回るようパッケージすれば、かなり性能向上するかもしれません。


 


というわけで、結果は以下のとおりになります。




    • 固形燃料…30g

    • 300ccの水沸騰…7分

    • 総燃焼時間(見た目火力半分まで)…17分

 


 










ケンエー燃料用アルコール 500mL 【HTRC3】

成分がちょっと違うので2種類購入しています。こちらは「メタノール76.6%、エタノール21.4%、イソプロパノール0.3%」となっています。恐らく、火力は、大洋製薬より強いのではないか?と推測しています。
燃料用 アルコール 500ml 【HTRC3】

今回、使っているのはこちらのアルコールです。こちらは「メタノール95%、エタノール5%」となっています。こちらの方が、煤などが出ないのではないか?と推測中です。


 


 


 


■今日の一言二言三言


 


アルコール ストーブちょいと 作ったら


なかなかいいぞ 先人に感謝


 


製作に当たり、いろいろな方のサイトを拝見させていただきました。「製作簡単」と言われている製作方法よりさらに手抜きで作ってしまいましたが、いろいろと勉強させていただいています。先人の皆様がいろいろと情報を公開してくれているおかげで、ホント、助かります。


なかなかうまくいったサイドバーナー式アルコールストーブですが、横に炎が吹き出てカッコイイのですが、なんとなく見た目が怖い感じがします。また、アルコールを入れすぎたときなど、沸騰して噴き出して危険、なんてこともあるらしく、もうちょっと炎の納まりのいい感じのアルコールストーブを作れないか検討中です。家の中でも使えそうなぐらい安全で、火力調整なんかもできないかな?とあれこれ妄想中です。思うようにいかない予感濃厚ですが、そんなに時間も費用もかかりませんし、ちょちょっとやってみようと思います。


 


 


 


 





関連エントリ



  • 空き缶でアルコールストーブ(コンロ)自作のまとめ。





    空き缶でアルコールストーブが作れる!と知って試しにサイドバーナータイプを作ってみたら、しっかり炎が出てちょっと感激。以来、あれこれ妄想を加えながら楽しく改良しています。何しろ材料が空き缶ですから、懐にもやさしくていいですね!




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落描解説:燃焼実験風景ということで、一応、科学者っぽく白衣とか着てみたり…。

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