アウトドア – わずか10秒で自作する「固形燃料用コンロ(ストーブ)」総額210円!

公開日:  最終更新日:2014/12/02

すいません m(_ _)m、本記事はブログ引越時に書式が崩れました。順次修正中です。

ℹ️本記事にはPRが含まれています。


外も暖かくなってきまして、お花見など、外にでかけることも多くなってきたのではないかと思います。はりきって「アウトドア!」とまでは行かずとも、ちょっと自然の多いところにお弁当を持って出かけたとき、例えばラーメンとかウィンナーとか、少しでも出来立てのものがあるとうれしいですよね!


昔はバイクツーリングをよくしていまして、コンロも、コールマンのPEAK-1を持っていたりするのですが、ガソリンを扱うのがなんだかおっくうになっていまして、最近は全く使っていません。それなりに儀式や重量がありまして、「ちょっとお湯を沸かす」ぐらいの用途には大げさな感じです。


また、家庭用カセットコンロを持ち出すという手もありますが、一度、やってみたものの、かなりかさばって後悔しまくりました。車から降りてすぐの場所なら問題ないんですが、ちょっと距離があって運ぶとなると、結構な大きさのバッグが必要です。


そんなわけで、妄想に妄想を重ねた結果(「工夫」ではなく…:-P)、


一切の加工無しで


小型の固形燃料用コンロを自作


することに成功しました。「加工無し」のものを「自作」といえるのかどうか、疑問ですが…。


 


■我が青春のPEAK-1


 


さてさて、まずはコールマンのPEAK-1の紹介からです。購入当時、まだガス式コンロの能力が低く、また、ガスカートリッジの調達が難しかったため、これを使っていました。燃料は基本、白ガソリンですが、赤ガソリン(普通の車に入れるガソリン)も使えます。ポンプがついてまして、シャコシャコとポンピングして空気をタンクの中に入れておき、その圧力を使ってガソリンを上部に送り出します。プレヒート(余熱処理)が不要なので、ライターで火をつければ、すぐに調理ができるようになります。あ、火をつけた直後は、ポンピングを追加でやったほうがいい感じになります。


なぜ紹介したかったかといいますと、横に移っている純正のアルミケース(鍋兼用)について一言書きたかったからです。純正のつもりで購入したのですが、上蓋にかろうじて「Coleman PEAK 1」というロゴが入っているだけで、妙に出来が悪く不安はありますが、恐らく純正です。


でも、鍋として使ったことはありません。なぜならば、


ガソリンくさい


からです。よく考えれば当たり前なのですが、燃料はガソリン、しかもポンプ部分など、結構、オイル分あります。結構なお値段だったのですが…。アルミも結構やわらかくて実用になるか疑問なのですが…。


得た教訓は、コンパクトにまとめるために食器の中に収納する前提であれば、やはりガスカートリッジタイプです。アルコールタイプは、使っている人に会ったことがないので、ちょっとわかりませんが、ガソリンより大丈夫なのでは?と想像しています。


 


■手軽に「アウトドアごっこ」お試しなら固形燃料


これから、家族でアウトドアっぽいことをすることも増えてきそうなので、ぼちぼちっと、キャンプ用のガスコンロや、家庭用でも小型のものを購入してもいいかなー、とか思って調べてみたのですが、案外、値段が張りますので、お試しアウトドアごっこをするにはちょっと気が引けます。









イワタニ・ジュニアバーナー
イワタニ カセットフー エコジュニア CB-ECO-JR

そんなわけで、固形燃料を使える、昔から密かにあこがれていたEsbitのポケットストーブとかどうかなぁ(こういう道具を思う時って、かなりにやけていると思います)とか考えていました。なんか、こういう小道具を取り出してお湯沸かすって、萌えますよね!いやいや燃えているのは固形燃料。ちなみに、下の商品リンクの「LOGOS ポケットタブレットコンロセット   83010100」も、折りたたんでコンパクトにすることできます(LOGS製品情報)。











Esbit(エスビット)ポケットストーブミリタリー ES21920000
Esbit(エスビット)ポケットストーブラージ ES00289000
LOGOS ポケットタブレットコンロセット 83010100

 


■妄想と脳内試作を実体化


いろいろ考えていたら、なんか手軽に作れそうな気がしてきました。あんまり凝ると、固形燃料用コンロとしてはオーバースペックなことになりそうなので、入手性が良くて再現性の高い材料を使って、ほどほどに作ることを今回のテーマにしました。


固形燃料用コンロの要素を整理して考えると、要は、


 


燃えない材料で、燃料を載せる部分と


鍋を載せる部分(五徳)があればいい


 


わけです。当たり前と言えば当たり前ですね…。固形燃料は、100円ショップで「栄屋」のものが売っていたので、それを使おうと思います。


まずは、既存製品の研究です。先にリストアップした気になっている商品について、商品写真から研究してみました。どこかの寸法さえわかれば、あとは写真から割り出すことができます。CADに写真を取り込んで大きさを調整し、寸法線で実測しました。



ふむふむ。



なるほど。



そうかぁ。


一番気になっている、五徳と燃料を載せる部分の距離ですが、上記の計測から、45~52mmあたりということがわかりました。でも、大変なことに気がつきました。そうです。


使う固形燃料が違うので、


そもそも計測してもしょうがない


のです。研究するならば、栄屋の天目丸コンロ(焼杉台付) を研究するべきでした。失敗、失敗。


 


○| ̄|_


 


気を取り直して脳内試行錯誤を繰り返しながらイメージを作り、100円ショップに足を運ぶこと3回。なんか、とても楽しいです。こういう時って、快楽神経がビシビシに刺激されている気がします。



電球ではなく、今風にLEDです。 


思いつきました!


 


 
ジャーン!



目玉クリップを握り締めて


 
カチャッ、カチャッと装着!



完成~!(^^)/


このステンレスタッパは、以前、100円ショップで買ったもので家に転がっていました。あと、目玉クリップは、なるべく小さいものを新たに購入してきました。


 注意点としては、固定力を確保するために、目玉クリップを可能な限り深く咥えさせる必要があります。ここの固定が甘いと、最悪、鍋などを倒してしまうことがありますので、ちゃんと確認しないとですね。あと、固形燃料を置く面がそのまま接地しますので、固形燃料の終わりかけの時には結構な温度になるかもしれません。状況によっては、鍋敷きを使うなど、工夫する必要がありそうです。


部品の都合上、タッパ底から五徳上面までの距離が55mmになってしまいましたが、炎と調理器具の距離が遠すぎて問題になるようだったら、固形燃料の上げ底をすることにします。また、空気抜きの穴をつけた方がいいような気もしますが、タッパの深さは35mmで隙間が20mm程空いていますので、とりあえずこれで燃焼実験をしてみようと思います。


収納性も抜群です。本体用パーツだけでなく、100円ショップで売っていた「3個105円の固形燃料(30g)」をパッケージごと収納し、さらにライターまで入ります。固形燃料をパッケージごと収納できるということは、固形燃料の保存状態を良好に保てそうです。また組み立てもあっという間です。


 


また、通常、固形燃料1個で使用することを想定していますが、固形燃料を増やすことで、火力をアップさせることができ、ちょっと量の多い調理でも行けちゃいそうです。


 


ここまでは妄想どおりで大満足です。


 


■被験食品の選定


固形燃料(30g)1つで500ccのお湯が沸かせるかどうか試すことにしました。室温は21度です。温度測定にはデジタルテスターに熱電対センサを接続しました。反応速度が早くて使いやすいです。


 


「水500cc」の理由は、インスタントラーメンを作るのにちょうどいい量だからです。それでは、燃焼実験に使用するラーメンを、SISO’s インスタントラーメンセレクションから選びます…



が、1人前1袋のものが2種類しかなかったので、


 と  で


迷った結果、「全国ラーメンの旅 尾道」にすることにしました。


余談になりますが、五木食品のインスタントラーメン、麺はストレートノンフライタイプでスープは濃縮液体タイプになっています(知る限りでは…)。麺にコシがあって値段もそんなに高くないのに、すんごくおいしいです。1人前1袋のもので100円ちょっとですが、2人前1袋のものも同じぐらいでして、家族で食べる時には、食感良し、味良し、コスパ良し!ということで、よく食べています。食べたことがない方は、だまされたと思って、ぜひ一度お試しあれ!です。


お近くのスーパーで売っていない場合は、五木食品のホームページから購入(5,000円以上で送料無料)できますが、amazon.co.jpで送料無料のものを購入することも可能です。ただ最近、amazon.co.jpの方は、「一時的に在庫切れ」という表示が多いです。



 


■燃焼実験


いよいよ固形燃料に点火です。室温21度、水温17度で実験開始しました。鍋のフタは閉じておき、1分毎に温度計測する時だけフタを開けるものとします。写真撮影は、例によってiPhone4Sで撮影していますが、今回、「フタを開けて温度を測る」ので両手を使うため、プロカメラというアプリでセルフタイマーモードで撮影し、iPhone4Sは三脚で固定しています(三脚については「iPhone/iPod touch – スマホ用に使っている三脚(手ぶれ防止にいいです)の話とか。」を見てください)。


すぐに水温が上昇し始めました。まずは炎のあたり具合です。これは意外と大事で、近すぎても遠すぎてもいけません。


 


んー、火の当たりがあまりよくないですね…。もう少し近いほうがよさそうです。火が鍋底を這うように広がっているぐらいがちょうどいいと思います。


さて、お湯が沸くまで待ちます…が、1分毎に温度計測をしていたので案外忙しいです。写真は、2分後からの分を撮影したものです(写真が9枚になってキリが良かったので)。



90度ぐらいまでは結構いい調子で上がってきました。 


 


11分で98度に到達しました。現在のセッティングでは、このあたりが限界っぽいです(10分の時点で96度で、11分になっても期待したほど温度上昇していないため)。鍋の中を見ると、一応、「ぶくぶく」しています。まあ、なんとかなるでしょう。ということで、それではラーメン投入!柔らかくなったところでフタをして、液体スープを乗せて一緒に温めます。


  


3分半経過し、どうやら麺が茹で上がったようなので、スープを入れました。あー、すごくいい香り!です。醤油と香ばしさと甘みのある香りです。


 


 


■まとめ



ん、美味しい!さすがの仕上がり!麺にコシがあります。スープも醤油であってトンコツでもないのに濃い目のコクがインパクトあります。いけるぜ濃厚鶏がらスープ!また、やや甘い香りの豚背脂の風味が食欲を増進させます。やばいですね、美味しいです。


と、感嘆しているうちに食べ終わりました。


鍋を下ろしてから、試しに火がついたままの状態で自作コンロを持ってみましたが、そんなに熱くないです。また、下に引いておいた木の板も、なんら異状はありませんでした。あとは、気になるススによる調理器具の汚れですが、食べ終わってから鍋の裏側を見てみましたが、ススなどは付いていません。さすが、栄屋の固形燃料です。


  


今回の実験では、完全に沸騰という状態までは行きませんでしたが、年少時の炎の状態から察して、「固形燃料を鍋底にを1cmほど近づける」ことで、同じ条件ならば沸騰までいけるのではないかと考えています。また、今回、1人分のラーメンを作るにはちょっと大きすぎる鍋を使ったのですが、もっと小さい鍋だったら熱の周りがよくなるので、調理時間の短縮も期待できます。


さらに火力が必要な場合、固形燃料を同時に数個燃焼させることが可能ですので、必要に応じて同時着火し、豪快に調理することもできますね!


製作も簡単、性能も満足、サイズもコンパクトで収納性・携行性もバッチリということで、大成功!でした。これで日曜日は、お花見で簡単なクッキングできそうです。屋外の場合、風防用にダンボールとかも持っていった方がよさそうですね。


ちなみにこのエントリ、写真数44枚(連続写真込み)!アイデアの具体化が、あまりにも上手くいったので、思わず勢いで書いてしまいました。 


 


 





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