折り目を変えて火力調整可能なグルーブストーブ再挑戦でアルコールストーブを試作、失敗して再び玉砕。
空き缶を使ったアルコールストーブ製作ネタですが、今度はグルーブストーブの内側缶の折り目を変えて、外側缶との接触面積を「線」にしてみました。まあ、結果を書いちゃうと火力調整できませんでしたが、なかなか美しいアルコールストーブです。
前作の反省点
前作の「斜めスリットグルーブストーブ」は、以下の記事で書いています。グルーブストーブの場合は折り目が露出している長さも火力に影響することから、内側缶(折り目がある方)を回転できるようにして外側缶のスリットを斜めにしたら、内側缶を回すことで火力調整ができるのではないか?と考えた次第です。
反省点としては、結局、スリットの下から炎が出てしまい、期待通りの火力調整ができなかったということです。
スリットと折り目の位置関係を変えても火力が変わらなかった理由の推測ですが、グルーブストーブの場合、外側缶と内側缶の接触している付近を中心にアルコール燃料が昇ってきていると思われるので、内側缶を外から中方向に折り込んだ場合、広範囲にアルコール燃料が昇ってきそうです。
結果的に、燃料の供給量に変化が無かったんだろう、と考えています。
そこで、内側缶を星形に折ることで外側缶との接地面積を減らし、アルコール燃料が昇ってくる部分を絞ったらどうだろう?と考えました。
とは言っても、勢いよく燃えだすと、アルコールストーブ全体が熱くなってアルコール燃料の気化が促進されるので、どれほど、外側缶のスリットの高さが燃焼状態に影響するのかは疑問があります。
そういった意味で、今回の追加実験で成功する見込みは低かったのですが、簡単にできそうだったのでやってみることにしました。
星形内筒グルーブストーブに改造
まずは先日製作した斜めスリットグルーブストーブの内側缶のプリーツスカートを延ばします。そして、既に外側から折ってある折り目の間を、内側から金尺を当てて「内側から外側へ折っていく」ということを繰り返します。
最後に少し整形してできあがりです。星形になりました。これで、各頂点が外側缶と接するので、アルコール燃料が昇ってくる場所を絞ることができます。
それでは外側缶にはめてみます。
が、なかなか奥まで入りません。どうも、星形になったことでプリーツスカートと缶底の形状が干渉してるようです。というわけで、ちまちまっと調整しました。
お楽しみのアルコールストーブ燃焼実験
スリット長最大
まずは、斜めスリットの一番開いているところと、星形内側缶の山を合わせてみました。うむうむ、案外、ちゃんと燃焼するものですね!
スリット長最小
続いて、斜めスリットの一番狭いところ(というか外側缶の山の上と言いますか)に星形内側缶の山を合わせてみました。こちらもちゃんと燃焼していますが…先ほどの燃焼状態とほとんど変わりがありません。
結論
どうもこの方法で火力調整というのは無理っぽいです。
恐るべしはグルーブストーブの製作精度に対する性能安定性です。昨日の記事へ、りるびわ~くすさん(グルーブストーブ)からコメントを頂きましたが、本当に再現性が高いです。初めてアルコールストーブを自作するなら加工も簡単でオススメです。
でも、今回改造してできあがった「斜めスリット内星グルーブストーブ」、上から見るとなかなか美しいです。プリーツスカートの形状を少し考えないといけないですが、それ以外は製作に難しいところはありません。今度はきれいなアルミ缶で作ってみようかな。
さてさて、火力調整ネタとしては、他にも「炎と鍋の距離」とか「空気の供給量」等がありますが、今後もなるべく簡単な構造で手軽に火力調整できるものを研究していこうと思います。
ちなみに、以前、製作した「ゴトク内臓オープンフレイムアルコールストーブ」は、ゴトクの高さを変えることができ、最低だと火力ダウンして燃焼時間アップ、プラス1cmにすると火力アップしてその分燃焼時間ダウンという振る舞いをしてくれました。
今度は、可変ゴトクの研究をしてみようかな。
66mm缶でこの手のアルコールストーブを作っているのは珍しいと思われるかもしれませんが、スタンレーのクックセットにうまいこと収納するためです。お出かけした時に、ちょっとお湯沸かして二人でコーヒーなんていいなぁなんて思っています。
ピッタリ収納、スタンレーのキャンプクックセットとアルコールストーブ、風防、燃料ボトルのセットを作ってみた。
厚みのあるコップが2つ付属したスタンレーのクックセットに、アルミ缶を使った自作の毛細燃料吸い上げ式アルコールストーブと100cc分の燃料ボトル、風防などを収納しました。アウトドアでちょっとリッチなティータイムを二人で過ごすのにピッタリなセットになりました。日々、改良中です。 |
今日の一言二言三言
失敗は成功の母
失敗は次への糧
今回も失敗でしたが、この方式では無理がありそうというのがはっきりしたので、頭が次のステップへ進めそうです。
グルーブストーブで火力調整にチャレンジ
かなり適当に作ってもしっかりと予定通りの性能が出てしまうグルーブストーブ、五徳兼用ボディで何かと扱いがいいのですが、なんとか火力調整できないものか試行錯誤しています。 |
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トゥインクルストーブ方式でもダメですよね。
グルーブストーブは直載せだけでなく、
五徳併用でも使用できますので、
直載せで最低火力で、
五徳の高さで好きな火力だと、
一番簡単に解決できます。
グルーブストーブ単体での、
火力調整はなかなか大変です。
自分の在庫ネタははっきり言って、
実験室レベルで常用するにはやや難ありですが、
折角の機会なので公開させて頂きます。
ただ公開ネタが立て込んでいまして、
公開は次の次あたりになる見込みです。
気長にお待ちください。