0.3mmのスリットでCHSタイプ試作、ちょっと精度安定したかな? – 空き缶でアルコールストーブ(コンロ)自作。

公開日:  最終更新日:2014/11/11

すいません m(_ _)m、本記事はブログ引越時に書式が崩れました。順次修正中です。

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最近はどうも空き缶を見ると、「あ、底のふくらみの直径がいい感じ、これでアルコールストーブを作れないかな?」とかすぐに考えてしまう今日この頃です。先日、毛細現象を利用してスタートアップ時間を長短縮できる CHS(Capillary Hoop Stove)といアルコールストーブを見つけ、ちょっとアレンジして試してみています。


 


■CHS (Capillary Hoop Stove)について


毛細現象によってアルコール燃料をストーブ上部に吸い上げ、それを揮発させることで短時間(約10秒)でスタートアップからバーナー燃焼状態に移行する、とても効率の良いアルコールストーブです。TETK氏のサイトを参考にさせていただいて製作しています。参考にさせていただいたのは、TETK氏のこちらのエントリです(http://tetk.seesaa.net/article/351661261.html)。


SiSO-LABでは、0.8mmのドリルが手持ちに無かったので、いきなりアレンジしていたりしますが、製作難易度も高くなく、とても興味深い構造です。オリジナルのジェット孔は0.8mmの孔を8個ですが、もっと細くて数が増やせないかと思い、ヤスリでスリットを16個作って試作してみました。理由は、ジェット孔が小さくて数が多いほうが空気とたくさん触れて、低くて力強い炎になるのではないか?と考えたからです。



2014.02.15 毛細現象を利用したCHS (Capillary Hoop Stove)で勉強。CCレモン缶でも作れる。スリット孔にしてみたけど、どうかな?


 



2014.02.16 スリット孔タイプに続き、CHSのジェット孔タイプを製作。やっぱ0.8mm孔じゃないとダメかな。


 


ところが、ヤスリで均等に削るのが想像以上に難しく、製作精度が安定しません。従って、炎もやたらとバラツキがあって美しくありません。そんなわけで、今回、手持ち道具でもう少し製作制度を上げることができる方法を試してみました。


 


 


■クラフトソーでスリット加工


前回、ヤスリでスリットを作ってみたものの、どうもスリット幅や深さが安定せず、実際に燃焼してみても炎の大きさがバラバラでした。その割りに性能はそこそこ出ていて不思議な感じですが、やはり趣味のもの、もう少し美しいに越したことはありません。


ということで、手持ち工具で何か安定したサイズのスリットを作れる道具が無いか考えていたのですが、そういえばクラフトソーを持っていることを思い出しました。これは、TAMIYAのもので、刃の厚みを測定してみたら、0.3~0.35mmでした。これで切り込む長ささえしっかりしてやれば、安定して細いスリットを作ることができそうです。



 


というわけで、早速製作してみました。製作を簡単にするため、いつものC.C.Lemon缶でフランジ加工(巻き込み加工)してある部分を基準にしてカットしてみました。切り込みは16個としてみました。



 


細かな製作工程は前回と変わりませんので写真は省きますが、燃焼してみると、結構、均等なサイズで炎が出てくれていい感じです。でも、なんとなくスリットの数が足りない感じです。スリットから噴出している長さが短いように感じます。



 


また、スリットを全体に入れたせいか強度が無く、ふにゃふにゃしているところがイマイチです。


 


 


■というわけで燃焼実験


見た目はなんだか特徴的でカッコイイのですが、触ってみるとふにゃふにゃしているとか、どうもスリットが足りないっぽいとか、燃焼実験する前からいろいろ思ってしまったりしますが、データはちゃんと取っておこうと思い、いつもの燃焼実験です。400ccの水(今回は17℃でした)を、25ccのアルコールを使って何分で沸騰させれるか?という実験です。



 


燃焼中の炎の当たり具合はこんな感じです。ここはなかなかいい感じで、第一印象よりいい結果がでそうです。



 


水は400cc(水温17℃)、アルコールは25cc、6分20秒で沸騰、8分10秒燃焼しました。悪くは無いですが、スリットを増やせばもっと火力が上がりそうな予感がします。



 


でも、どうもフニャフニャ感が行けてないですし、長く使うと歪んで思うように燃焼しなくなったりしそうです。スリット式、面白いな、と思ったのですが、一旦ここで中断し、やはり、加工再現性の高いドリル加工で考えようと思います。


 


 


■アルコール燃料が「あわせ買い」から外れて1本から送料無料!


アルコール燃料ですが、Amazon.co.jpで購入するすると500ccが300円でお釣りがきます。しかし、「あわせ買い」対象になっており、2,500円以上購入しないと送料がかかるようになっていました。でも、発送はいつも他の商品と別送だったりして、単品購入できるようにならないかな?と思ってました。


それが、先ほど見てみたら、「あわせ買い」がなくなっていました。永続的にそうなったのか、一時的にそうしているだけなのかわからないのですが、購入するのであれば今がチャンスかもです。SiSO-LABでは、両方購入して試してみましたが、今のところ、ケンエーの方がオススメです。



2014.01.31 アルコール燃料、どっちが火力強い?ケンエーと大洋で比較。


 


 










ケンエー燃料用アルコール 500mL 【HTRC3】

今回、購入してみた商品ですが、「メタノール76.6%、エタノール21.4%、イソプロパノール0.3%」となっています。恐らく、火力は、大洋製薬より強いのではないか?と推測しています…が、今回の実験で、明らかな差は無いことがわかりました。
燃料用 アルコール 500ml 【HTRC3】

大洋製薬の燃料用アルコールです。こちらは「メタノール95%、エタノール5%」となっています。こちらの方が、煤などが出ないのではないか?と推測していたのですが、どちらも煤はつきませんでした。


 


 


 


■今日の一言二言三言


 


見た目には メカニカルぽさ いい感じ


触ると妙に フニャフニャしてる


 


発想としてはおもしろいかな!と思ったものの、作ってみたら想像以上にやわらかくてイマイチでした。概観がメカニカルなのでよけいに柔らかさに違和感を感じてしまうのかもしれません。というわけで、大きい100円ショップへ行ってきたのですが、なんと、「0.5mm」と「0.8mm」のドリル(ピンバイス)が売っていました!元々、0.8mm以下のドリルが手元に無く、100円ショップでも売ってないだろうな、と思ってスリット方式を考え始めたのですが、大きい店では取り扱っているようです。


それにしても100円ショップとかホームセンターに行くと、なんといいますか、想像力といいますか妄想力といいますか、活発に動いてしまい、ついつい長居してしまいます。


 


 




関連エントリ



  • 空き缶でアルコールストーブ(コンロ)自作のまとめ。





    空き缶でアルコールストーブが作れる!と知って試しにサイドバーナータイプを作ってみたら、しっかり炎が出てちょっと感激。以来、あれこれ妄想を加えながら楽しく改良しています。何しろ材料が空き缶ですから、懐にもやさしくていいですね!




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落描解説:スリットっていいアイデアだと思ったんですが、フニャフニャ感がイマイチでした。うーん、浅知恵でした。

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