寒さに強いカセットボンベ缶をイワタニジュニアバーナーで比較。SOTOパワーガスも試してみたですよ。

公開日: 

SiSO-LAB☆カセットボンベ缶の寒さへの強さ比較

氷点下環境の中、イワタニ、東邦金属のCB缶をを試してみましたが、せっかくなので今シーズンのうちにと思ってSOTOのパワーガスST-7601も試してみました。結果はすごい火力だったのですが、よくよく調べると得手不得手がありそうです。

家庭用CB缶を使うバーナーだって寒さに強くなれる!

ハイキングなどで愛用しているバーナーはイワタニジュニアバーナーです。いわゆるアウトドア用の物より大きくて重いのですが、なんといっても家庭用カセットコンロとCB缶を兼用できるので収納に困りません。

ところが、家庭用カセットコンロとちがってヒートパネルがありません。ヒートパネルというのは、CB缶が気化熱で温度が下がっていくのを、炎の熱を一部CB缶に還元することにより温度低下を防ぐ仕組みです。CB缶の温度が下がってしまうと、中に入っているブタンなどが気化できなくなり、失火してしまいます。

イワタニジュニアバーナーにはヒートパネルがありませんので、もろに外気温の影響を受けるわけですが、CB缶の中には、低温でも気化できるイソブタンなどを配合したものがあります。

前回、普通のイワタニ・カセットガス、寒さに強いイワタニ・カセットガスパワーゴールド、そして東邦金属工業ゴールド カセットボンベをマイナス1℃環境で使用してみて、お湯を沸騰させてみました。

寒い中お湯を沸かしていて思ったのですが、こんなに寒い思いをしてテストをするのであれば、SOTOのパワーガスも試しておけば良かったと後悔した次第です。今回、その後悔を次のシーズンに持ち越さないためにも!SOTOパワーガスを購入してテストしてみました。
SiSO-LAB☆カセットボンベ缶の寒さへの強さ比較

SOTOパワーガスは超絶的に強力なのかな?

というわけでテスト条件は前回と同じです。というか、同じような気温の日が来るのを日々待っていました。うぅ、寒いです。
SiSO-LAB☆カセットボンベ缶の寒さへの強さ比較

使用するのはイワタニジュニアバーナー、そしてダイソーで買ったステンレス食器、水は300ccです。
SiSO-LAB☆カセットボンベ缶の寒さへの強さ比較

それでは「シュ~、カチッ!」とやっていつものように点火します。

 

「ブグォォォゥ!」

 

あれ?SOTOパワーガス、着火した瞬間から音が違います。なんかもうすごいパワーです。
SiSO-LAB☆カセットボンベ缶の寒さへの強さ比較

みるみる間に鍋底からぷくぷくと気泡が出始めました。
SiSO-LAB☆カセットボンベ缶の寒さへの強さ比較

「ああっ」とか、「どうしてこういう状態なんだろう?」ということを考える間もなく沸騰に近づいていきます。
SiSO-LAB☆カセットボンベ缶の寒さへの強さ比較

な、なんと2:30で300ccの水が沸騰しました。他のゴールドガスが4分以上かかっていたこと考えると、驚異的です。
SiSO-LAB☆カセットボンベ缶の寒さへの強さ比較

各社寒冷地仕様カセットボンベ缶沸騰比較実験結果

結果をまとめるとこんな感じ。

  • イワタニ・カセットガス…300ccの水、マイナス1℃、8分で弱弱しく沸騰
  • イワタニ・カセットガスパワーゴールド…300ccの水、マイナス1℃、4分40秒で沸騰
  • 東邦金属工業ゴールド カセットボンベ…300ccの水、マイナス1℃、4分30秒で沸騰
  • SOTOパワーガス…300ccの水、マイナス1℃、2分30秒で沸騰

この結果だけ見るとSOTOパワーガスが圧倒的にすごい!ということになりますが、新品の場合で最初の15分ぐらいは…、と思われます。あれこれ調べてみたので、このまま記事を読み進めてください。

寒さに強いガスとは?低温下でも気化できるガス

イワタニパワーゴールドと東邦ゴールドカセットボンベには、ブタンとイソブタン、SOTOパワーガスにはプロパン、イソブタン、ブタンが入っています。

プロパンは気化温度がとても低いため(沸点はマイナス40℃ぐらい)、かなり寒い環境下でも十分な力で気化することができます。またイソブタンも気化温度が低いため(沸点はマイナス10℃ぐらい)、マイナス数℃程度の環境であれば気化してくれます。「マイナス数℃」と書いた理由は、バーナーで使う=気化熱で缶の温度が下がるということからです。

ブタンは一般的な環境下で使用できるガスで、沸点は約0℃です。

ちなみにプロパンだけは蒸気圧(ブシューっと出てくる力)が圧倒的に強く、3倍ぐらいの力があります。従って、同じバルブの開きであればたくさんガスが放出され、一気に燃焼することになります。

各カセットボンベ缶のガス配合割合

各カセットボンベ缶のガス配合割合ですが、メーカーのホームページに以前は一部掲載されていましたが最近は無いのかな?そう思って調べていたら、問い合わせなどをした結果を掲載してくださっている方がいました。
gas | shikine.net

今回、試してみたカセットボンベ缶は以下のような配合割合です。

  • イワタニカセット…ブタン:70%、イソブタン:30%、プロパン:0%
  • イワタニパワーゴールド…ブタン:30%、イソブタン:70%、プロパン:0%
  • 東洋金属ゴールドガス…ブタン:30%、イソブタン:70%、プロパン:0%
  • SOTOパワーガス…ブタン:70%、イソブタン:20%、プロパン:10%

SOTOパワーガスの燃焼傾向について考察してみる

SOTOパワーガスの成分から考えると、マイナス1℃ぐらいの環境下では、恐らくプロパンとイソブタンが同時に気化して燃焼します。プロパンは発揮発が高いのでプロパンが無くなるまではハイパワーな炎となり、プロパンが無くなるとイソブタンのみの燃焼となってイワタニのパワーゴールドや東洋金属ゴールドガスと同程度の火力、そしてイソブタンも無くなると70%の容量を残したまま失火することが予想されます。

残った70%のブタンについては、普通の寒くない環境で使い切ることができると思います。

もしヒートパネルが付いたカセットコンロを屋外でマイナス10℃以下の環境で使う場合、イワタニカセットガス パワーゴールドや東邦金属工業ゴールド カセットボンベでも燃焼(着火)できないかもしれませんが、SOTOパワーガスを新品で使えば着火することができ、燃焼し始めればヒートパネルからの熱でCB缶が温められることで使い続けると推測できます。

しかしCB缶容量残り70%を切った状態で火を止め、同じくマイナス10℃以下の環境で着火しようとすると、CB缶が気化できないので着火できない可能性がありそうです。

 

ソト(SOTO) パワーガス 3本パック ST-7601 – amazon.co.jp


寒冷地でも使えるCB缶(いわゆる家庭用カセットコンロのガス缶)、イワタニ・パワーゴールド、東邦ゴールドカセットボンベと続いてSOTOパワーゴールドも試してみました。いろいろ勉強になりました。

 

今日の一言二言三言

 

カセットガス 耐寒性能 高めるのも

いろいろ考え あるんだな

 

結論としては、イワタニ・パワーゴールドと東邦ゴールドカセットボンベは同性能、SOTOパワーゴールドは真の耐寒性能を発揮するには新品から使う必要あり、ということになりました。そろそろイワタニジュニアバーナー用のヒートパネル、自作してみようかな。

ちなみにSOTOパワーガスですが、充填は東邦金属でした。ちょっとびっくり。

SiSO的にはマイナス数℃程度までで長時間安定する方がうれしいので、コスパも考えると東邦ゴールドカセットボンベがイチオシです。

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Comment

  1. […] 寒さに強いカセットボンベ缶をイワタニジュニアバーナーで比較。SOTOパワーガスも試してみたですよ。 […]

  2. Hiro より:

    ようやく本質を突いたCB缶の情報を見ました。
    数分だけ使って、SOTOのパワーガスが最強と言っている人の多いこと・・・
    ずっと自分の中でそうじゃないだろうと思うサイトばかりでしたが、ここを見て「そうそう」ときちんと理解している人もいるんだと思いました。

    現在、CB缶で最強だと思っているのはUNIFLAMEのプレミアムガスです。
    ブタン5%、イソブタン95%という情報は間違いで、正しくはプロパン5%、イソブタン95%なんですよ。(UNIFLAMEに問い合わせて確認済み)
    気温が氷点下をちょっと下回る状況でヒートパネル無しでも100%使い切れるんです。
    ただし、販売価格が他より高いのがネックなんです。

    • SiSO より:

      Hiroさん>
      コメントありがとうございます。また、寒さに強いCB缶情報、ありがとうございます。メーカーのホームページを確認してみましたが、イソブタン95%ってなかなかです。また、メーカーのホームページには書かれていませんでしたが、残りの5%がプロパンときたら、確かに最強ですね!(せっかくなんだから書けばいいのに、と思いました)そういえば、イワタニジュニアバーナー用に昔はヒートパネルが売っていたそうです。

      • Hiro より:

        「せっかくなんだから書けばいいのに」って同感ですね。
        隠さずに勝ち誇ってアピールできる内容だと思うんですがね。

        スノーピークなんて数年前にイソブタンとブタンの比率を問い合わせてもお答えできません。と回答がありました。
        その後でラインナップ(デザインだけ?)が変わったようで「ギガパワーガスCB イソ GPC-250GR」は相変わらずイソブタンとブタンの割合は明記されておらず
        「ギガパワーガスCB ブタン GPC-250SR」に至ってはブタン100%なのに「ギガパワーガス」っていう名称を付けてるという有様です。

        イワタニジュニアバーナー用にヒートパネルがあったとは知りませんでした。
        逆に現在はサードパーティーになりますが遮熱板が出ていますね。

        • SiSO より:

          Hiroさん>
          プロパンなんて寒冷地仕様としてはかなり強力なので、せっかくなんだから書けばいいのに、と思います。それにしても、ガスの比率って意外と掲載されていないですよね、寒冷地で使う場合は結構気になる情報なのにですよね。値段も普通のCB缶よりアップするのですから、ぜひ、メーカーさんには胸を張って配合比率を公開してほしいところです。
          イワタニジュニアバーナー用のヒートパネルは、SiSOも人から教えてもらいました。写真だけ見たことがあります。それなりにコンパクトなものですが、まあ、ヒートパネルまで持ち歩こうと思うと、なんだかんだと収納サイズに響いてきますので、素直にOD缶のバーナーにしたほうがいいような気もします。

          • Hiro より:

            たぶんメーカーに個別にお願いしても埒が明かないでしょうね。
            日本ガス石油機器工業会から圧力を掛けてもらうしかないのかなと・・・

            プロパン10%のSOTOのやつだと内容量が240g、5%のユニフレームのだと250gあることからCB缶の強度設計上この辺りが限界なんでしょうね。
            まあ、氷点下になるようなところではOD缶かガソリンタイプにしろってことでしょうしね。OD缶でもブタン100%のものもあるので注意ですが。

            先日携行缶にガソリンを入れてもらいに行ったら、京都アニメーション放火殺人事件の影響でスタンドで購入する際に本人確認等が義務付けられてました。(令和2年2月1日施行)
            確認作業による手間が増えてスタッフの負担になるからと販売を拒否するスタンドもあるようです。

          • SiSO より:

            Hiroさん>
            OD缶でもブタン100%のものがあるのですか、要注意ですね(と書きつつ、OD缶用のバーナーは持っていませんが)。
            携行缶にガソリン入れてもらうのに今は本人確認がいるとは、知りませんでした(しかも京都アニメーションの一件関係とは…。大変な事件でしたね)。昔、バイクレースをやっていたので、ちょくちょく携行缶にガソリン入れてもらっていました。まあ、これから携行缶にガソリン入れてもらうことは無さそうですが、留意しておきますね。情報、ありがとうございます。

  3. Hiro より:

    SiSOさんもバイクレースやってたんですね。
    私も草レースレベルですがやってました。良くジープの後ろに積んである形状の20L缶を使ってました。
    ワカサギ釣りに行くのにCB缶使うバーナー買ったのですがやはり氷点下を下回るくらいになると火力弱くて、昔使っていた30年前のコールマンPeak1を引っ張り出し、3L缶と0.7Lボトルを使ってます。
    でもいつ壊れるか分からないので予備にガスバーナー持っていくんですがガス成分に気を使いますね。

    因みに手持ちのUNIFLAMEのプレミアムガスは小池化学が充填してました。

    • SiSO より:

      Hiroさん>
      バイクレースは趣味でエンデューロ(オフロード耐久)をやっていました。一時は色々と持っていましたが今はバイク、全然乗っていないです。
      お、コールマンのPeak1ですか、我が家にもありますよ。ポンプの動きが渋いですが、数年前に使ってみたところ、まだ使えました。手持ちの白ガスがなくなったので、それっきり使っていませんが…。ワカサギ釣りということは、氷上で釣りでしょうか。寒そうですね~。でも、おいしそうですね!釣りのほうは、ハゼ釣りと海でサビキ釣りをちょっとするぐらいです。

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