iPhone – iPhone4Sのカメラでも被写界深度を意識すれば、前景ボケ、被写体くっきり、背景ボケも可能。

公開日:  最終更新日:2014/06/24

すいません m(_ _)m、本記事はブログ引越時に書式が崩れました。順次修正中です。

ℹ️本記事にはPRが含まれています。



iPhone4Sのカメラといえば、なぜか写真が撮りたくなるカメラだったりしますが、絞り固定なのでボケをコントロールすることはできません。それでも、カメラの特性をよく理解すれば、そこそこ雰囲気のある写真を撮影することができると思います。


 



iPhone4Sのカメラ、なかなかユーザーの心をくすぐってくれる、良いカメラですが(なんなんでしょうね?レンズ?センサ?それとも画像処理エンジン?)、一眼レフカメラで撮影したポートレートのような、「被写体くっきり、その他ボケボケ」のような写真は苦手です。絞りの調整ができないので、被写界深度が云々かんぬん…


 


という細かいことは抜きにして。


 


冒頭に掲載した写真ですが、これは、ちょいと前にiPhonr4Sで撮影した、ベランダで栽培しているミニトマトの写真です。何も加工していません。ただクロップ(トリミング)しただけです。


 


葉っぱがいい感じで手前でボケて、ミニトマトくっきり!、根元の方に見える葉っぱや土がいい感じにボケて、ミニトマトが際立って見えます。色補正などはしていません。正方形にクロップ(トリミング)しただけです。光の条件がよく、美味しそうに撮影できたなぁって思います。まあ、決して、うまい写真ではありませんが、ミニトマトは美味しそう!というのが伝わるかな?なんて思える写真です。


それぞれのパートに分けて拡大してみました。


 


まずは手前の葉っぱです。ここは意図的にボケていただきます。



 


次にミニトマトです。ここは主役なので、はっきりくっきりで、ミニトマトのピュアピュア感を全開な感じです。



 


最後に一番奥ですが、ここもボケていただくことで、ミニトマトの存在感を強調します。



 


さて、どうやって撮影したかといえば、ただ普通に撮影しただけです。


カメラというのは、あるポイントにピント(フォーカスという方が今風かな?)を合わせた場合、「あるポイントからピントが合う範囲」というものが存在します。正確には徐々にピントが甘くなっていくので、「範囲」というのは適切な表現ではありませんが、まあ、感覚的にはそういうもの、と理解していただければ、と思います。これは、カメラ用語で「被写界深度」と言っても良いかと思います。


絵で説明すると、以下のような感じです。



 


通常、「○」のカメラ側にピントを合わせますが、実際にはもう少し離れた側までピントが合っているように見えます。この「ピントが合っているように見える範囲」ですが、カメラから近いほど小さく、離れれば離れるほど大きくなります。


以前、ミニカーの写真を掲載したことがありますが、あれも同じことです。



 


また、明るいレンズ(F値が小さい)ほど、範囲が狭くなります。よく、ポートレート写真なんかですぐ後ろの草木がボケて、「周りはボケボケで被写体くっきり」なんてい写真がありますが、あれは、中望遠のかなり明るいレンズを使って撮影されています(85mmのF1.2とか)。このぐらいのレンズで顔をアップで撮影となると、


 


「まつげの根元にピントを合わせる」


 


ぐらいの意識が必要になります。一般的に、焦点距離が長い(高倍率)な方が、F値を小さくすることが難しく、また、コストに跳ね返ってきます。一眼レフカメラなどでは、絞りを調整することができ、これにより、被写界深度をコントロールすることができます。


iPhone4SのカメラはF2.4で、しかも焦点距離が短いので、そんなレンズで撮影したような「くっきり感」は期待できません。とは言っても、かなりの性能ですので、先の図のような特性を意識すれば、かなりの能力を発揮してくれると思います。被写界深度を調整できないのであれば、撮影する人間がそれを補えばいいのです。ありがたいことに、iPhone4Sのレンズはかなり明るいレンズが装備されていますので、カメラの特性を理解して考えて構図や物の配置を決めていけば、かなり良い仕事をしてくれます。


 


今回、ミニトマトを撮影しましたが、例えば人物を撮影しようと思ったら、公園のような広いところで、離れたところに大きな樹木があるような状況で、かつ、人物に近づいた状態で撮影することで、背景をぼかすことが可能になります。また、このとき、後でクロップすることを前提に、ちょっと人物を小さめに撮影すると、85mm等の中望遠で撮影したような自然さを出すことができます。これは「画角」と言いますが、これについては、また別の機会にエントリを書こうと思います。 


 


ところで、この写真、AppBankに投稿して、mamiruton先生に見てもらえたらうれしいなぁって思ったんですが、どうやって投稿していいのかわからんのです。お題は「PURE PURE」なんてどうでしょう?被写体も写真も生ですし。あ、それより、mamiruton先生のコーナーって「トイカメラ…」っていうタイトルがついているので、まずは何かのアプリで加工しないといけないのかな?「PhotoForge2 – GhostBird Software」でリサイズだけしたことにして…(この写真、「生生感」が命ですし)。


実は、トイカメラ系、苦手なんですよね。あれはあれで、1つの楽しさだと思うのですが、どうも自分にはセンスが無くて、いじっているうちにその写真に飽きてしまうんです。これで、何を伝えたいんだろう?なんて気分になってしまって。せいぜい、見辛くて使えなかった写真をなんとか使えるように補正する程度です。


そんなわけで、「ほぼ無加工」というのが基本ですが、今回は、スナップ写真以上に狙ったどおりの気持ちのいい写真が撮れました。


 


 




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