構造、製作ともに簡単。サイドバーナー式アルコールストーブ初実験機10分で完成! – 空き缶でアルコールストーブ(コンロ)自作。

公開日:  最終更新日:2014/11/11

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SiSO-LAB

年頭からファイヤーな景気のいいネタでです。前々から、簡単に持ち運べて出先でちょっとした調理ができる小ぶりなストーブが欲しくて、あれこれしていたのですが、アルコールストーブが実は簡単に製作可能なことを知りました。最近は、夜遅くまであちこちでドラッグストアが営業していますので、燃料の入手性も悪くないことから、非常用としても役に立つだろうと思って試験的に製作してみました。

コーヒー缶(アルミ)で作るアルコールストーブの構造

アルコールストーブにはいくつかの種類がありますが、今回、試作したものは、副室加圧式のサイドバーナータイプです。トップイラストで描いていますが、中央の燃焼室でアルコールを燃やして本体を暖めます。本体が熱くなってくるとアルコールが勢いよく蒸発し始めて加圧され、側面の穴から噴出し始めます。これに着火することで、勢いのいい火力を得ることができます。

また、このタイプは、五徳も兼ねており、アルコールストーブの上にそのまま鍋を載せることができます。そのため、五徳不要で荷物がコンパクトにできるという特長があります。

鍋を載せると、中央の燃焼室での燃焼が消えてしまうようですが、側面で気化したアルコールが燃えて温度を維持してくれるようで、加圧され続けて勢いよく燃え続けてくれるようです。

製作時間10分。空き缶でアルコールストーブ

世の中では、「ウコンの力」とかで超小型のものを作るのが流行しているようですが、とりあえず、手元にあった、「KIRIN BLACK」にて試作してみました。まずは中身をよく洗って乾かしておいてください。加工は、カッターナイフとニッパー、それにペンチと千枚通し、ヤスリ等を使います。まずは、本などを横に積んでカッターナイフの位置を固定し、缶を回しながらジワジワと切り込みを入れていきます。今回は、ちょうど半分ぐらいになるつもりで71mmにしてみました(オチがあります)。

そこそこ切り込みが入ったら、カッターナイフで押し切るように歯を入れていきます。既に切込みが入っていますので、刃を押し込むだけで切れていきます。

仕上げに、飲み口に、1mmぐらいの切込みを入れます。これはアルコールが副室へ流れ込むための通り道になります。そして、カポっと、飲み口側にお尻側もかぶせます。

情報によれば、無理やり押し込むとお尻側が切れちゃう(うーん、なんか痛そうで微妙な表現)らしいのですが、今回、使用した空き缶では切れることなく、すんなりと入りました。飲み口がピッタリ、底に密着するまで押し込んでください。でも、なんか、計算と違ってかなり余っています。何やら計算ミスをした模様。まあ、大きな問題にはならないので、このまま進めます。切り口で怪我をするといけないので、ここで、ヤスリを使って切り口を丸めておきました。

最後に、サイドバーナーたる所以の側面穴を開けます。とりあえず、飲み口側のテーパー上になっている部分より下側であれば良さそうなので、上から18mmのところに適当にブスブスと千枚通しなどで穴を開けていきます。アルミ缶なので、画鋲でも穴が開きます。適当に開けた結果、23個、穴が開きました。心持では24個だったのですが、まだまだその領域には達していないようです。

今回、燃焼実験が目的なので、再現性を上げるため、1.5mmのドリルで追加工をし、全部の穴を1.5mm径にしました。

アルコール燃料


アルコールであれば、メタノールでもエタノールでもいいらしいのですが、ここはやはり定番ということで、燃料用アルコールを購入しました。amazon.co.jpで眺めていたら、メタノールとエタノールの配合量が違うものがあったので、2種類購入してみました。どうも、エタノール(消毒用)が多いほうが火力が強いのですが、煤が多いらしいです。成分は以下のとおりです。

  • ケンエー燃料用アルコール…メタノール76.6%、エタノール21.4%、イソプロパノール0.3%
  • 大洋製薬燃料用アルコール…メタノール95%、エタノール5%

この商品、合わせ買いの対象だったのですが、合わせて購入したにも関わらず、別の箱で届きました。だったら、合わせ買い対象にしなくてもいいのにね…なんてちょっと思ったりもしましたが…:-P

燃焼実験。いきなり大成功?美しい…

というわけで、燃料用アルコール、まずは使いやすそうな「大洋製薬燃料用アルコール」(こっちは、注ぎ口がワンタッチで開くキャップになっています)をチョイス、だいたい5cc程入れてみました。入れてみると、吸い込まれるようにアルコールが消えてしまいました!?最初、穴でも開いているのかと焦ったのですが、空き缶の底は、中央が高くなっているのでフチの方に流れ込んだだけのようです。でも、乾いちゃうと着火できないので、さらに10ccほど追加して着火してみました。

前の写真ではわかりにくいですが、拡大すると、中央の燃焼室で、ユラユラと青い炎が揺れています。だいたい30秒ほど経過したぐらいでしょうか?「ジュルジュル~」という、アルコールが沸騰する音が聞こえてきました。すると、「ポッ、ポッ、ポポポッ」と言う感じで側面の穴に火がついて行きました!綺麗~!今回、製作したものは、自力で側面の火が付きましたが、付かない場合は、ライターなどで着火させてください。

そんなわけで、ちょっと眺めていたら、なかなか豪華な火になりました。

 

ケンエー燃料用アルコール 500mL 【HTRC3】

今回、購入してみた商品ですが、「メタノール76.6%、エタノール21.4%、イソプロパノール0.3%」となっています。恐らく、火力は、大洋製薬より強いのではないか?と推測しています。
燃料用 アルコール 500ml 【HTRC3】

今回、購入してみたもう1つの方の商品ですが、こちらは「メタノール95%、エタノール5%」となっています。こちらの方が、煤などが出ないのではないか?と推測中です。

 

今日の一言二言三言

 

空き缶で アルコールストーブ 超簡単

 

製作はものの10分程度で、とても簡単でした。でも、アルコールが飛び散ったりして引火すると危険ですので、くれぐれも注意して実験してください。この手のストーブ、アルコールをたくさん入れると、液体のまま噴出すこともあるそうです(沸騰させているので、液面が高ければそうなるかもしれませんね)。今回の実験も、大きな空き缶の中で実験しています。
明日は、実際にお湯を沸かしてみて、どれくらいの火力があるのか試してみようと思います。

 

まとめ記事

空き缶でアルコールストーブ(コンロ)自作のまとめ。

空き缶でアルコールストーブが作れる!と知って試しにサイドバーナータイプを作ってみたら、しっかり炎が出てちょっと感激。以来、あれこれ妄想を加えながら楽しく改良しています。何しろ材料が空き缶ですから、懐にもやさしくていいですね!

落描解説:副室加圧式サイドバーナータイプアルコールストーブの構造図です。まあ、作り方を見ちゃうと、缶を半分に切って押し込み、穴をあけただけなのですが、それによって再現されている構造は、こういった、仰々しい名前になります。

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