iPhone/iPod touch 録音アプリの研究その3・Pocket WavePad

公開日:  最終更新日:2017/09/24

すいません m(_ _)m、本記事はブログ引越時に書式が崩れました。順次修正中です。

ℹ️本記事にはPRが含まれています。

引き続き、iPhoneとかiPod Touch用のアプリで音楽演奏を録音する話です。このエントリだけを読まれる方もおられるかと思いますので、簡単に背景だけ説明しますと…バンド演奏をなるべく無料アプリで、iPod Touchの付属マイクを使ってそこそこに録音しよう、という目的でアプリを試しております。


今度は、Pocket WavePadを試してみました。機能的には、3者の中で一番豊富です。録音、編集、保存形式の指定、一通りできてしまいます。バージョンはV4.56です。



起動画面と録音データ操作の画面です。録音データ操作画面では録音したデータがリスト表示されます。
録音ボタンを押すと、録音画面に移動します。
うーん、わざと透過色を設定したつもりですがうまく行ってない…。



[Settings]画面です。録音データ操作画面左下の歯車のボタンを押して移動します。
録音レベル調整や保存形式を指定することができます。
録音レベル調整は、ここで操作して録音しながらレベルメータを見て、という感じになります。



ちょっと順番が入れ替わってしまいましたが…録音データ編集画面と録音画面です。
編集画面では、下の波形表示部分で拡大縮小が可能で、範囲選択をして操作を行うことができます。
録音画面ではレベルメータが表示されますが、録音しないと動きません。
また、[Settings]ボタンが表示されていますが、録音中に録音レベルを調整しても反映されないようです。
一旦、録音を止めてから操作する必要があるようです。


■調整、設定
録音レベルの調整が可能ですが、調整操作はちょっとやりにくいです。録音レベルの調整は、[Setting]の[Record Levels]で行うのですが(メイン画面左下から呼び出す)、リアルタイムに表示されるレベルメータが無く、しかも、録音待機状態ではレベルメータ表示も無いので、どれくらいの大きさで音が入っているのかよくわかりません。


そんなわけで、試し録音をしてレベルメータを表示し、止めて録音レベル調整、ということを繰り返すことになります。録音レベル調整の画面は、録音中も呼び出すことができるのですが、調整しても変化しません。一旦、録音を停止する必要があります。バグかもしれませんし、仕様かもしれません。


特筆すべきは、録音データ保存形式の豊富さです。すばらしい!WAV/GSM、MP3、AIFF、WAV/PCM(WAV/GSMとWAV/PCMの違いがよくわからないけど)で保存することができます。サンプリングレート、ビットレートも選べます。しかし、iPod Touchの付属マイクで録音することを前提とすると、無用の長物かもしれません。


■録音
録音は、メイン画面の録音ボタンを押すと、録音を開始し、録音画面に移行します。録音画面では、レベルメータが表示されます。わかりにくいですが、表示されているマイクの絵を押すと一時停止します。


録音前、録音中に関わらず、マイクから拾った音をリアルタイムにヘッドホンでモニタすることはできません。まあ、自分の演奏を録音するだけならば問題になりません。


また、スリープへの対応ですが、自動スリープしますので、バッテリへの負担は少ないと思います。設定での変更はありません。また、スリープ中も録音は継続します。ただ、別のアプリを起動すると「一時停止状態」になります。


■編集
メイン画面で録音データを選択し、リスト右側の[>]を押すことで編集画面に入ります。編集機能は豊富です。音量調整、カット、トリム、クロップ(選択範囲の出力)、反転再生(本来の目的とは関係ないですが、これがおもしろい!)、Fade In/Fade Outなど、アプリ単体、しかも無料でそこまでできるの?という感じです。操作性も良好です。


ちなみに試しに録音したデータは1時間半ほどのデータですが、選択して編集開始してから実際に開始できるまで、数分以上かかります。また、トリミングして別名保存する時もかなり時間がかかります。試しに数分の録音をしたところ、そんなに時間がかかることは無かったので、元データの大きさが関係しているようです。録音するときは、あまり大きなデータにならないようにした方が良さそうです。


あと、1つ、バグっぽい難点があります。ファイル名の入力ができません。うちのだけ?かどうかわからないんですけど、なんとなく日本語入力と相性が良くないような…ということに気がついて、あれこれ試していたらファイル名入力できるようになりました。やはり日本語入力の問題でした。


ファイル名を入力する時に、ソフトキーボードが日本語になっていると、文字を入力した途端に、ソフトキーボードが引っ込んでしまいます。回避するには、別のアプリ(「メモ」でも何でもいいです)で英語キーボード入力状態(QWERTY)にしておいて、Pocket WavePadを起動することです。これでファイル名入力時に、ソフトキーボードが英語キーボードの状態で表示されますので、入力することができます。知人がインストールしたのを見せてもらったら、バグっぽいのはバグっぽいんですが、ちょっと症状が違ってましたので、iOSのバージョンによって振る舞いが異なるかもしれません。


■PCへの録音データ転送
iTunesに接続すれば、ファイル共有でさらっとファイルが見れます。何の操作も無く、期待通りに共有できるっていいですね。ひょっとして?と思って、試しにパソコンにあったMP3データを、Pocket WavePadにコピーしてみたのですが、ちゃんと編集できました。あまり役に立つシーンは思いつかないですが、逆の使い方もできるようです。


■感想
編集については、無料でこれでもか!というぐらい、いろいろできます。すばらしいです。


ただ、録音状況が悪かったのか設定が悪かったのかよくわかりませんが、前回 iRig Recorder Free、今回 Pocket WavePadでバンドの練習を録音した限りでは、音質はiRig Recorder Freeの方が圧倒的に良いです。Pocket WavePadは録音レベル調整が難しいので、セッティングの問題かもしれません。次回は、Pocket WavePadでいくつか録音レベルを試してみるのと、iRig Recorder Feeでも録音してみようと思います。シンバルの音がわかりやすいので、ドラムの人に協力してもらって録音してみようと思います。


■その他



  • V4.56になって、再生音にリミッタがかかるようになって音割れしてイマイチ、という記事を見つけました。(参照先
    読んだ限りでは、アプリでの再生時だけの話のようなのですが、一応、頭に入れておこうと思います。音質はあまり問いませんけど、音割れは聞いているとゲンナリするのでちょっとこだわっちゃいますね。先に書いた音質の問題とは関係ないと思います(PCで再生しても同じ結果だったので)。

  • 「逆転再生」がおもしろいです。専用のアプリもありますけど、エフェクトとして入っているのは楽しいですね。英語を喋って逆転再生すれば、対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースの呪文が唱えられるようになるかもですよ。

  • 録音スタート/ストップ時に、「ピッ」という音を出すことができます。録音はされません。なんとなく留守電のノリでかわいいです。

 


 


iRig Recorder FREE 1.5.3(無料)App
カテゴリ: ミュージック, エンターテインメント
販売元: IK Multimedia – IK Multimedia US, LLC(サイズ: 10.4 MB)
全てのバージョンの評価: (61件の評価)


Pocket WavePad 4.56(無料)App
カテゴリ: ユーティリティ, ミュージック
販売元: NCH Software – NCH Software(サイズ: 3.1 MB)
全てのバージョンの評価: (19件の評価)


※アプリ情報は本エントリ作成時のものですので、購入時は、再度ご確認願います。


 


 




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