仮想ディスクをWindows起動時に自動マウント(アタッチ)するシンプルな方法…バッチファイルもスクリプトファイル不要。

公開日:  最終更新日:2017/02/28

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SiSO-LAB☆YOGA BOOK WindowsでSDメモリカードを仮想ディスク自動アタッチ(マウント)

バッチファイルやスクリプトファイルなどの追加のファイル無しで、タスクスケジューラを使ってWindows起動時に仮想ディスク(VHD)を自動マウントする方法を試してみました。すっきりシンプルでいい感じです。

YOGA BOOKの内臓ストレージをSDメモリカードで増やそう

年末に購入したYOGA BOOK with Windows、ボチボチっと好みの環境にしようと、あれこれ調べながらセットアップ中です。YOGA BOOKは内臓ストレージ容量64GBであまり多くないため、なるべく空き容量を温存しておきたいところです。
SiSO-LAB☆YOGA BOOK WindowsでSDメモリカードを仮想ディスク自動アタッチ(マウント)

YOGA BOOKのストレージ容量アップのため、128GBのmicroSDメモリカードを入れました。写真データを保存するだけならこれで解決なのですが、Dropboxの同期フォルダもSDメモリカードに設定したかったので、VHD(仮想ディスク化)してアタッチするようにしました。

Windowsの仮想ディスクを手動でアタッチ(マウント)する方法

仮想ディスクはWindowsを再起動すると切断されてしまい、再び「ディスクの管理」から再接続操作をする必要があります。操作そのものは難しくありません(「ディスクの管理」を探すのが難しいぐらいで…)。

「ディスクの管理」からメニューの「操作」→「VHDの接続」と辿ります。
SiSO-LAB☆YOGA BOOK WindowsでSDメモリカードを仮想ディスク自動アタッチ(マウント)

そうすると「仮想ハードディスクの場所」を聞いてくるので、先のSDメモリカード上の仮想ハードディスク実体ファイルを指定します。
SiSO-LAB☆YOGA BOOK WindowsでSDメモリカードを仮想ディスク自動アタッチ(マウント)

これで仮想ディスクがアタッチされて普通のハードディスクと同じよう使うことができるようになります。
SiSO-LAB☆YOGA BOOK WindowsでSDメモリカードを仮想ディスク自動アタッチ(マウント)

たぶん、この先、ほとんどはスリープ、もしかしたら休止状態、1週間に1回ぐらいしか再起動しないような気しかしないので、毎回手動で仮想ディスクのアタッチ操作をしてもいいかな?とも思いましたが、せっかくなので自動アタッチ方法を調べてみました。

DISKPARTコマンドで仮想ディスクをアタッチ

調べてみたところ、DISKPARTというWindows標準の管理用コマンドを使えば仮想ディスクをアタッチすることがわかりました。みなさん、タスクスケジューラで起動時に、仮想ディスクをアタッチするためのバッチファイル(あるいはDISKPARTとスクリプトファイル)を実行するようにされているようです。

皆さん、よくこういった方法を見つけるんだな、と感心します。

DISKPARTはディスクパーティションの作成や管理をするためのコマンドですが(だから「DISK PART(ITION)」なのですね)、仮想ディスクのアタッチ機能も実装されているとのことです。そんなわけで、ちょっと危険レベルは高めのコマンドなので、取り扱い注意です。

このコマンドに、仮想ディスクのファイルパスを設定、そしてアタッチの指示をすれば仮想ディスクをアタッチすることができます。要はDISKPARTコマンドを起動してコマンド入力待ちになったら、以下のコマンドを入力します(同じことがスクリプトファイルでできます)。

select vdisk file=仮想ディスクファイルのパス
attach vdisk

でも、バッチファイルにしろスクリプトファイルにしろ、なんとなくそれ用に新しくファイルを作るのがスマートじゃない気がします。そんなわけで、昔、MS-DOSのバッチファイルで遊んでいた記憶をもとに、シンプルな方法を考えていました。

DISKPARTはコマンドラインを受け付ける(実行すると入力待ちになる)ので、標準出力に先のコマンドを流し込んでやればいいはずです。どうやって書けばいいんだっけ?と、MS-DOS当時のコマンドも併せてGoogle検索していたら、既にやっていらっしゃる方がいました…。さすがですね~。

タスクスケジューラだけで起動時に仮想ディスクをアタッチする方法

というわけで参考に(というか、もろ真似させて)いただいたサイトは、こちらです。なんだ、VHD化から全部説明してくださっています。最初からここにたどり着けば早かった…と、思いつつ、知らなかったことをいろいろと理解できたので良しとします。

タスクスケジューラで「cmd.exe」を「/c」オプションを指定することでコマンドモードで起動します。

さらにecho(標準出力へのテキスト送信)で「SELECT VDISK FILE=”M:\vhd.vhd” && echo ATTACH VDISK」というテキストを標準出力からパイプでDISKPARTの標準入力に送り込むという仕組みです。そうそう、昔はMS-DOSでこんなやつをよく書いていました!懐かしいなぁ。

まずは「タスクスケジューラ」を起動します。タスクスケジューラはコントロールパネルの「システムとセキュリティ」から「管理ツール」内の「タスクのスケジュール」をクリックして起動します。そして「タスクの作成」を選びます。
SiSO-LAB☆YOGA BOOK WindowsでSDメモリカードを仮想ディスク自動アタッチ(マウント)

「タスクの作成」には「全般」、「トリガー」、「操作」、「条件」、「設定」のタブがありますので、それぞれ設定していきます。

まずは「全般」タブです。名前を説明を付け、実行権限などを設定します。名前は「attachVHD」にしてみました。
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「トリガー」タブで「新規」をクリックすると「新しいトリガー」設定画面が表示されますので、「タスクの開始」を「スタートアップ時」に変更します。
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続いて「操作」タブで「新規」をクリックします。「プログラム/スクリプト」に「C:\Windows\System32\cmd.exe」を指定します。そして「引数の追加(オプション)」にて、「cmd.exe」に渡す引数を設定します。
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今回はこんな引数です。

/c “(echo SELECT VDISK FILE=”S:\vhd.vhd” && echo ATTACH VDISK) | diskpart”
  • 2017/02/28追記:上記引数をコピペすると、ダブルクオーテーション(「”」)が全角になってしまうことがあるので、引数として設定するときに4つのダブルクオーテーションを半角に書き換えてご利用ください。

そして「条件」タブで「コンピュータをAC電源で使用している場合のみタスクを開始する」をオフにします。別にAC電源につながっていようがなかろうが、仮想ディスクをアタッチしてくれないと困りますからね。
SiSO-LAB☆YOGA BOOK WindowsでSDメモリカードを仮想ディスク自動アタッチ(マウント)

最後に「設定」タブで、「タスクを停止するまでの時間」をオフにします。
SiSO-LAB☆YOGA BOOK WindowsでSDメモリカードを仮想ディスク自動アタッチ(マウント)

設定を完了すると、最後にユーザーアカウント情報の入力を求められますので、Windowsのログオンに使用しているパスワードを入力して完了です。
SiSO-LAB☆YOGA BOOK WindowsでSDメモリカードを仮想ディスク自動アタッチ(マウント)

それでは試しにYOGA BOOKを再起動してみます。そしてエクスプローラで確認…ドキドキしますが…お、大丈夫、ばっちり仮想ディスクがDドライブにアタッチされていました。
SiSO-LAB☆YOGA BOOK WindowsでSDメモリカードを仮想ディスク自動アタッチ(マウント)

これでmicroSDメモリカード上に、アプリ、DropboxやOneDriveの同期先指定ができるようになります。

 

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YOGA BOOKのmicroSDカード認識最大容量が128GBということで、思い切って最大サイズを購入してみました。

 

今日の一言二言三言

 

起動時の AUTOEXEC 書いたこと

懐かしく思う初春の朝かな

 

MS-DOS時代はよくAUTOEXEC.BATに起動時の実行コマンドを書いたり、バッチファイルでいろいろな処理をやらせたりしたものですが、なんだか懐かしいです。

 

YOGA BOOK with Windowsとの楽しい日々
YOGA BOOK with WindowsレビューLenovo YOGA BOOK with Windowsに関する記事は、YOGA BOOK/SiSO-LAB.NETにて一覧を見ることができます。また、一緒に購入した周辺グッズは以下の記事にまとめています。 2016/12/18 Lenovo YOGA BOOK with Windows LTE(SIMフリー)モデル購入。液晶フィルムやケース、IIJmioの格安SIMなどいろいろ♪

 

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2つ折りできるちょっと変わった2in1ノート(タブレット色の方が強いかな)Windows 10、LTE通信モデルです。
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Comment

  1. Moto より:

    はじめましてmotoと言います。
    Yoga book を購入したのでこの記事を参考にというかそのまま実行しましたが、何度も失敗。
    記事の中の
    プログラム/スクリプト」に「C:\Windows\System32\cmd.exe」を指定します。そして「引数の追加
    のところは引数ともに記事からコピーして使ったのですが認識してくれません。

    何度も確認しましたが、
    合っているようだけど~と止まっています。
    浮かんだのは引数は合っているのだろうか?でした。
    ここはこのての学がありませんので言われた通りにするしかないもので
    何かしら解決法はないでしょうか?

    いきなりで申し訳ありません、
    よろしくお願いいたします。

    • SiSO より:

      Motoさん>
      コメントありがとうございます。チョイと調べてみました。すると、な、なんと…コピペしたらダブルクオーテーションが全角になっていました。記事を編集モードにして確認すると、ちゃんと「半角のダブルクオーテーション」になっているのですが、表示された記事からコピペすると全角になってしまうようです。

      4カ所あるダブルクオーテーションを半角にして動作確認してもらってよいですか?記事の方は説明を追記しておきます。

      • Moto より:

        ありがとうございます。出来ました!!
        言われた手直しと、一度sdカードを指し直したらできました。
        実は手直しだけではうまくいかず、指し直しが必要でした。
        何がどうなっているかは良くわからないですが
        できて本当に嬉しいです。
        本当に感謝でいっぱいです。
        情報ありがとうございました。

        • SiSO より:

          Motoさん>
          よかったです!そうでしたか~、ブログ記事からコピペすると、ダブルクオーテーションが半角から全角に変わっちゃうのは気づいていなかったので、こちらも助かりました。また何かあればコメントお願いしますね!

  2. ww より:

    SiSO様初めまして。
    このたびYOGABOOKが手に入ったのですが、記憶領域が小さいことは気になっていました。
    VHD、早速やってみます。
    他の記事も楽しく拝見させていただいています。花粉が舞う季節到来ですがご自愛ください。

    • SiSO より:

      wwさん>
      コメントありがとうございます。記事、お役に立てているようでよかったです。VHD化すると、アプリなどのインストール先やDropboxの同期先、あとはごみ箱対象になるので便利です。ぜひお試し下さい。YOGA BOOKのSDXC対応、128GBまでのようなので(仕様に記載)ご注意くださいな。

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