アルコールストーブ用の超シンプルな折りたたみ式ゴトクを試作してみたみたとか。1台あたり70円ぐらいかな?
アルミ缶を使ってアルコールストーブ自作を楽しんでいたりする今日この頃ですが、ゴトク不要タイプを中心としていたためゴトクを持っていません。とはいえ、あれこれ実験しているとゴトクが必要な時も。そんなわけで、折りたたみ式で持ち運び容易なゴトクを試作してみました。
100円ショップでデカクリップを調達
材料は4個分で約280円です。ということは1個あたり70円ですね!懐に優しいので、いろいろな高さのものを複数作ることが可能です。
100円ショップセリアにて購入したでかいクリップですが、これ、太さが直径2mmありますのでシンプルな構造でも強度がそこそこ出そうです。あとは、針金と針金を接続するためにホームセンターで圧着スリーブを購入してきました。この部品は本来、電線と電線を圧着するもので、電工用品のコーナーに置いてあります。
使用工具は、ペンチとプライヤーです。同じ工具2つでもいいのですが、たまたま我が家にあったのがこの工具だったので、これを使いました。
シンプルコンパクトゴトクの製作
圧着スリーブを程よく潰そう
圧着スリーブは8個入りでした。今回、製作した五徳はスリーブを1個使います。この部品の内径は3.4mm程度ですので、直径2mmの針金2本は通りません。
2014-07-30追記:圧着スリーブを分解してみたところ、どうも固いな~と思ったら銅でした。銅の融点は1,085℃ということでもう一声ぐらいか、まあ大丈夫といえば大丈夫かも。
そこで、圧着スリーブを少し潰します。こうすると断面が楕円になりますので、2mm径の針金を2本通すことができるようになります。
クリップを延ばして寸法決め
クリップを延ばしたら約42cmでした。これぐらい太いとゴロゴロしてもまっすぐにならないので、のんびり地道にペンチで延ばしました。
今回、高さ7.5cm(よくゴトク替わりに使っている空き缶が7.5cmだったので)としました。また、水平部分は、66mm缶や53mm缶のサイズを考慮して8cmとしました。
ということで、寸法は左から、「0.5、8.0、16.0、23.5、24.0、24.5、32、40」(単位はcm)のところにマークしました。24cmのところでカットします。
ペンチでぐいぐい曲げてくよ
24cmのところでカットした後、それぞれの針金を曲げていきます。最後のつま先を曲げる前にスリーブを通し、つま先を曲げて1つ目のパーツが完成です。
2本目の針金も、こんな感じでまげて、最後、1つめのパーツと結合します。スリーブがゆるかったらペンチで少し潰してください。
2つめのパーツが抜けないよう、真ん中部分を曲げます。ここは、これまでの曲げと違って指では抑えきれません。そんなわけでプライヤー(ペンチでもいいです)も登場してもらい曲げを入れます。
コンパクトシンプルゴトクの完成!
というわけで、完成です。クリップ2本分使ってもう少し丈夫そうなのを作ってみてもよかったのですが、ミニマルに越したことはないので試作版はできるかぎりミニマル&シンプルにしてみました。
収納時はこんな感じで、しっかりコンパクトになります。
実際にアルコールストーブを置いてみました。左が53mm缶、右が66mm缶です。
53mm缶(CHSスリットバージョン)の方で実際に使ってみました。うーん、このアルコールストーブだと、ちょっとゴトクが高すぎるかな?もう0.5~1cm低い方がいいかも。
でも大丈夫!まだ材料はたくさんあります。
400ccの水を入れたアルミ鍋でも問題なく支えてくれてます。強度はちょっと頼りない感じで剛性感があまりないので、もう少し強度を意識した設計した方がいいかかもしれません。
今回、まずはもっともミニマルっぽい設計でどうなるのか?というのが知りたかったのと、クリップ1本だけで製作できたら楽しいな!ということでフレームの下側を省略した形にしたのですが、強度のことを考えると、下側もフレームが回るようにした方がよさそうです。また、スタンレーの縦長鍋を載せると安定性がさらに悪くなるので、二つ折りタイプじゃなくて三つ折りタイプの方がいいかもしれません。
今日の一言二言三言
折りたたみ ゴトクを作るの 難しそう?
でも、圧着スリーブ あれば簡単かも。
ゴトクを自作するにあたって、ずっと悩んでいたのが可動部分の結合方法でした。なかなか工作的に再現性が高くてお手軽な方法が思いつかず。家族との買い物の時に、ふと電工コーナーを眺めていたら目に飛び込んできたのが圧着スリーbでした。なかなかいい感じです。
コストパフォーマンスで考えれば、ホームセンターでアルミパイプを購入してくる方がぐっと下がります。でも、そうたくさん作るものでもないでしょうし、圧着スリーブを使った方が加工が1つ減り、お手軽度が高くなります。
アルコールストーブ用の超シンプルな折りたたみ式ゴトク試作1号
100円ショップで売っていた大きなクリップとホームセンターで購入した電工用のスリーブを使って、折り畳み可能で簡単な構造の軽量五徳を作ってみました。 |
空き缶でアルコールストーブ(コンロ)自作のまとめ。
空き缶でアルコールストーブが作れる!と知って試しにサイドバーナータイプを作ってみたら、しっかり炎が出てちょっと感激。以来、あれこれ妄想を加えながら楽しく改良しています。何しろ材料が空き缶ですから、懐にもやさしくていいですね! |
sisoさん、おはようございます。
その行動の一部分けて頂けませんか?
圧着スリーブはアルミ合金ですので融点が低いです。
圧着スリーブへの熱が針金に逃げている間は大丈夫ですが、
熱が逃げきれなくなると簡単にメルトダウンします。
この構造だと鍋はもちろんのこと、
アルコールストーブ本体も転倒するかもです。
くれぐれも気を付けてお使い下さい。
できれば圧着スリーブを別の材質(金属)に、
代えられることをお勧めします。