AU版白ロムiPhone4Sをドコモ回線(IIJmio)で格安スマホ化まとめ・その5(その他編)
昨年9月から、AU版白ロムiPhone4SにGeverのSIM下駄を使ってSIMフリー化し、IIJmioでドコモ回線に接続して低速でゆるく月額945円使っています。使い始めて半年経過し、あれこれ実験してきましたが、情報量ばかり増えてしまった感がありますので、改めて、どういうもので、どういうメリット/デメリットがあるかまとめなおそうと思い、その5です。今回は最終回、その他全般事項についてです。
「iPhone – AU版白ロムiPhone4Sで格安(948.15円/月)スマホ実験」にリンク記載するようにしています。合わせてそちらもご確認願います。
注目度が高く、ウケがいい!
画面に、”DOCOMO”と表示されているだけで、ほとんどの方は驚いてくれます。「すごい」方に勘違いされることが多く、「スーパーiPhone」とか呼ばれたりして…いやいや、LCC iPhoneです。ん?「LCC」は我ながらうまい言い方かも。「Low Cost Carrier」ですから、そのまんまな感じですね!キャリア表示ですが、「NTT DOCOMO」だったり「JP DOCOMO」するわけだったりするのですが、この理由についてはよくわかっていません。
ちょっと不満なのが、アンテナ表示されないことです。「….」になっています。
iPhoneのアンテナピクト表示を数値表示にする方法。SMS機能無しの格安SIMでも電波強度がわかる!?
敷居は高めかな
ハードウェア(白ロムiPhoneやAndroid端末など)を自分で購入するのでサポートが受けられるわけでもなく、若干、敷居が高いかなとは思います。もし、少しでも敷居を下げたければ、ドコモ系Android端末を購入されるほうが、SIM下駄の制約が無い分、敷居が低くなると思います。
故障対応等に不安はありませんが、基本は交換らしいので、そのときにiOSがバージョンアップしてしまう可能性(ほぼ確実)があります。修理に出したら、そのとき持っているSIM下駄は使えなくなる覚悟をしておいたほうが良いかと思います。また、運悪く、新しいiOSがリリースされた直後だったりすると、SIM下駄が対応するまで少し時間がかかりますので、その間、なんらかのバックアップ策を検討しておく必要があります。
例えば、ドコモ系Android端末(不人気であれば、新品でも1万円ぐらいであります)を入手してSIMを移し変えるなどです。端末やSIMの回線を替えても、IP電話の電話番号が変わったり、メールアドレスが変わるわけではありませんので、そのあたりは、足かせがほぼ無いと言っていいでしょう。
小型軽量のドコモ系Android端末を購入しておき、普段は、音楽プレイヤーなどとして使っておき、いざとなったらバックアップ機として使えるようにしておくのもよいかも知れません。
メール着信通知をプッシュ通知=バッテリを消費?
データ通信専用SIMでスマートフォン一式の機能を実現するため、IP電話着信通知やメール着信通知にプッシュ通知を使っています。
一定時間の間隔でiPhoneからメールサーバに問い合わせに行くフェッチ受信と比べて、プッシュ通知はバッテリの消費が多いと言われていますが、言われているだけで、どれくらい消費するのかというデータはあまりありません。まあ、大概の大手情報ソースって、「こうすればバッテリ消費が少なくなります」とか言いながら、どれくらい少なくなるか言ってないところがほとんどです。
そりゃ、電気を使う機能をオフにすれば、当然、バッテリ消費も減りますが、その機能をオフにする不便さとバッテリ消費の天秤にかけることができませんよね。それで大きな顔で…いや大手だから「大きな手かな」…「バッテリの持ちが良くなる」と言われても片手落ちですよね。手が大きくても、両手じゃないと…すいません、なんかだんだん話がつまらなくなってきました。元に戻ります。
今までいろいろと実験していますので、よかったら参考にして下さい。100%まで充電した後、8時間経過した状態(移動しない)で計測しています。
- メール・電話のプッシュ通知有効、位置情報サービス有効
7% - メール・電話のプッシュ通知無効、位置情報サービス無効
0% - 位置情報サービスのみ有効
3% - メールプッシュ通知のみ有効
5% - 電話プッシュ通知のみ有効
5%
上記実験結果から言える事は、以下の2点です。
- 位置情報を有効にすると8時間で3%減る。
- プッシュ通知(メールだけ、電話だけ、両方に関係なく)を有効にすると8時間で5%減る。
普通にキャリアの電話、メールだけの状態がどれくらいか判らないのですが、充電量100%から8時間でちょっとも減らないということはないと思うのですが、どうでしょうか?なんとなくは、プッシュ通知生かして同じぐらいな気がします。
あとは、利便性などのメリットと合わせて、どう判断するか?というところです。
ぶっちゃけの話、どうも、Acrobits Softphoneで、IP電話着信をプッシュ通知にした時点で、プッシュ通知と言う仕組みが動作するようで、バッテリ消費量に変化が現れます。そこにメールのプッシュ通知を追加したところで、目に見えるようなバッテリ消費量の変化はありませんでした。
従って、「IP電話をプッシュ通知で着信通知を行う」のであれば、メール着信通知をプッシュにするか、フェッチにするか?という議論は、それほど重要なものではなくなるかと思います。プッシュ通知が不安定な場合(YAHOO!MAIL/USAだと、時々不安定で、通知が来なかったり遅れたりすることがあります。最近、良くなっている気がしますが)は、フェッチにした方がよいかもしれません。両方同時に設定できれば一番いいのですが、それはできないようです。
時々APN情報が消える
APN情報と言うのは、キャリア(通信会社)への接続情報のことです。今までに数回ありましたが、どうも、知らないWi-Fiを見つけたタイミングの中で、さらにレアな条件があるような気がします。ただ、AU版白ロムiPhone4SにIIJmioだからというわけではないようです。知人が、アメリカで購入したSIMフリーのiPhone4Sをb-mobileで使用しているのですが、もっと高い頻度で消えているとのことです。
また、機内モードから復帰する時にAPN情報が消えることがあります。
この場合は、もう一度、APN情報を入力しなおす必要がありますが、暗記できる程度の情報ですので、特に慌てることはありません。
他の格安MVNOサービス
b-mobile、DIT、BB.excite LTE、楽天LTEなど、他にも気になるサービスがあるのですが、今のところ、IIJmioがかなり安定した速度が出ているので、乗り換えるほどの魅力は感じません。また、2013年4月から200kbpsに引き上げら得ることもあり、ちょっと楽しみにしています。
まあ、契約時の初期費用がなければいろいろ乗り換えて試してみるのもいいのですが、そうなると、せっかくの安い回線が…というわけで、SISOのまわりでの話から、この価格帯で2番目に気になっているのは、BB.exite.LTEです(これ、中身はIIJmioじゃないのかな?)。IIJmioが4月から200kbpsになりますので、速度比で考えると、1円あたりの速度はIIJmioの方がちょっとお得になります。
※2013.04.01 05:55追記…BB.excite LTEも4月1日から200kbpsになるとの情報を頂きました。
気になるBIGLOBE LTE-3G。1,980円でフルスピード
しかし、最近、超魅力的なサービスが開始されました。それは、BIGLOBE LTEです。すごく良さそうですね、これ。2年縛りがありますが、最初の1~2ヶ月は解約料無料、月額1,980円で月1Gバイトまでフルスピードです。現在、IIJmioに月額945円払っていますが、あと約1,000円追加すればフルスピードになると思うと、ちょっと心が揺れるものがあります。
もともと、オフラインでも結構使えるようにアプリなどをインストールしているので、今のところ、そんなにガシガシネットにアクセスしているわけではありません。電車の時刻をちょっとみたり、お店の場所を探すぐらいならば、128kbpsでも、費用対効果で考えると我慢できます。しかし、今後、もっとアクセス頻度が増えてきたら、通信完了するのを待っている時間もバッテリ消費したりするわけですから、あと千円でフルスピードというのは、かなり魅力的なプランだと思います。
4月に入ったら、IIJmioの200kbpsであれこれ試しながら、クーポンも購入して、フルスピードにした場合、SISOの使い方でどれくらいデータ通信をするのか計測してみようかと思います。
また、「ほとんどスマホ」という、スマホ本体、IP電話などがセットになったパッケージがあります。サポートのことを考えると、これは非常にメリットがあるんじゃないんでしょうか?SISOはiPhone好きなので、今のところ考えていませんが、あまりマニアックに遊びたくない人(妻とか…)にはいいんじゃないかなぁ、なんて思います。
ここまでのAU版白ロムiPhone4Sの話を全て実行したら、これはこれで「ほぼスマホ」と同じになるのですが、IP電話がおかしくなっても自己責任、APNが消えても自己責任ってことになります。しかし、一社でパッケージングしてくれていれば、サポートに連絡してあれこれヘルプしてもらう、或いは改善してもらうなどの対応をしてもらえそうです。
そういった意味で、普通に使えそうなところが魅力的なプランです。
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AU版白ロムiPhone4SにSIM下駄を使ってIIJmioで3G回線接続して楽しんでいます。現在、テザリングもできてウハウハです。
購入参考情報などです。SiSOが使用しているAU版iPhone4S白ロム機と関連商品は以下の物です。リンク先はamazon.co.jpです。最近はSIM下駄を入れてスマホ化したので、アクティベイトカードは使っていません。
AU iPhone4S 64GB黒 白ロム | au専用アクティベートカード マイクロSIMサイズ版 | IIJmio ウェルカムパック (microSIM) | 最新GPP正規品 最新ios6.1.3対応au版iPhone4s gevey simロック解除アダプター 設定手順&apn設定など全てサポート |
Low Cost Carrier、良いですね。
ワタクシはLow Cost SIMと呼んでます。
SIM入れてる端末はあくまで途中媒体なのでCarrierって感覚が無くってwww
ちなみにBBexciteも4月1日から200kbpsに仕様変更されるようです。
よかったー。