昨年９月から、AU版白ロムiPhone4SにGeveyのSIM下駄を使ってSIMフリー化し、IIJmioでドコモ回線に接続して低速でゆるく使っています。使い始めて半年経過し、あれこれ実験してきましたが、情報量ばかり増えてしまった感がありますので、改めて、どういうもので、どういうメリット／デメリットがあるかまとめなおそうと思います。そんなわけで、数回に分けて説明します。

どうやって格安でAU版白ロムiPhone4Sをドコモへ接続？

ドコモは自分の通信業以外に、MVNOと呼ばれるサービスを行っています。これは、別の業者（日本通信やIIJmio等）に回線を提供し、その業者がユーザに通信サービスを行うという物です。我が家のiPhone4Sは、IIJmioという会社の通信サービスを利用しています。通信上限速度は128kbpsですが、月額945円となっています。

簡単に手順的な話を箇条書きしてしまうと以下のような流れでスマホ化しました。

• 白ロム品と呼ばれるiPhone4Sをほぼ新品（保護シートも外していない状態）で購入
  2011.12.02 AU版 白ロム iPhone4S 64G、到着！iPoneって呼ぶとかわいいかも。
  

• GeveyのUltra SというSIM下駄を使って、IIJmio（ドコモ回線）のSIMカードを挿入
  2012.09.23 GEVEY Ultra S（iOS5.1.1）の使い方について
  

• インターネットにはIIJmioにて128kbpsで通信（チケット購入で速度アップ可能）
  2012.09.25 IIJmio申し込み方法について
  

• 電話はIP-SMART Phoneβにてプッシュ通知で受信
  2012.09.20 FUSION IP-Phone SMARTで複数のアカウント（電話番号）を取得する方法
  2012.09.28 プッシュ通知で着信できるIP電話クライアントアプリ
  

• メールは、YAHOO!MAILを使用してプッシュ通知で受信
  2012.09.10 iPhoneでYahoo.comのメールを送受信する設定方法。
  
  本エントリでは、YAHOO!MAIL(USA)で紹介していますが、同じ操作でYAHOO!MAIL(JPN)でもプッシュ通知で送受信できるようになります。GMAILは、2013年1月から、iOS標準のメールアプリでは新規にプッシュ通知を設定できなくなりました。プッシュ通知を使う場合、GMAILアプリを使用する必要があります。2012.12.28 iPhone/iPod touch – iOSの標準メールでプッシュ通知受信ができなくなる！→GmailのGoogleSyncが2013.01.30で終了
  

というわけで、のろまですが、一応、スマートフォント呼べるだけの要件は満たしています。これで月額は948円になっています。「948円」というのは、「月額基本料945円＋ユニバーサルサービス料3.15円」なので、実際に支払っている金額が「948円」ということです。

もともとiPhone4Sは、白ロム状態で購入し、高級iPod touchとして使っていました。理由は、iPhoneの操作性やカメラ、GPSは超魅力的だったからです。で、しばらく、3G通信はしない状態で使っていたわけですが、IIJmioとIP-Phone SMARTβの問題（通話がすぐに切れてしまう等）が解決したことをきっかけにして、格安スマホとしてiPhone4Sを使うことにしました。

どんな人にオススメか？

月額が安い分、マイナス面もあります。オススメのターゲットはこんな感じの人です。

• そんなに電話しない。
• ネットが遅くても気にならない。
• 外で動画が観れなくても構わない。
• SMS（電話番号によるメッセージ）ができなくても問題ない。
• とりあえずスマホ持ちたい。
• スマホの機能は魅力だけど、維持を安くしたい。
• 緊急通報ができないけど許容できる。

SiSOの場合、通話は「あー、これから帰るね！じゃね！」ぐらいで、いつも無料通話の範囲です。特に外で動画みたいとは思いませんし、ネットもそんなにベッタリじゃありません。時刻表が調べれて、メールの送受信ができればいいかな、ぐらいです。128kbpsというと、とても遅い感じですが、情報量の多いホームページを表示する場合でも数十秒待てば表示されます。Googleの検索結果なんかは数秒で表示されますので、やや時間がかかることを前提にしていれば、それほど困ることはありません。

もちろん、ネットの通信速度が速いに越したことはありません。後は、それにいくらの価値を見出すか？だけです。SISOにとって、自宅や各所でWi-Fiが使えますので、出先での通信手段である3G通信が128kbpsというのは我慢できる速度です。

また、今のところ、110番などの緊急通報に連絡することができません。IP電話が故ですが、歴史的に見れば徐々にいろいろな種類の電話番号に接続できるよう対応されていますので、いずれ、発信できるようになるのではないかと思います。

実はiPhone5もSIMフリー化できるらしい（未確認）

SISO家ではやっていませんが、既に、iPhone5でも、SIM下駄を使ってSIMフリー化できているようです。以下のような製品を使用すればできるようです。

• iPhone5 SIMロック解除で検索 – amazon.co.jp

amazon.co.jpのレビューを見ている限り、安定性がイマイチっぽいですが…。オリジナルでもまだ安定していないのかな？この手の部品はオリジナルとコピー品があるようで、コピー品だと部品取り付け精度の問題で、スムーズにSIMトレイが入らないとか、部品選定の問題で消費電力が多いとか、いろいろあるようです。

というわけで、ざっくり、大雑把な話を書きましたが、次エントリからは詳細な内容と、過去に実験してみたエントリなどの紹介を交えて書こうと思います。

購入参考情報などです。SiSOが使用しているAU版iPhone4S白ロム機と関連商品は以下の物です。リンク先はamazon.co.jpです。最近はSIM下駄を入れてスマホ化したので、アクティベイトカードは使っていません。

AU iPhone4S 64GB黒 白ロム	au専用アクティベートカード マイクロSIMサイズ版	IIJmio ウェルカムパック (microSIM)	最新GPP正規品 最新ios6.1.3対応au版iPhone4s gevey simロック解除アダプター 設定手順＆apn設定など全てサポート