iPhone – AU版白ロムiPhone4Sで格安(948.15円/月)スマホ実験…IP電話はどれくらい遅延するのか?視覚化してみました!
すいません m(_ _)m、本記事はブログ引越時に書式が崩れました。順次修正中です。
高級iPod touch代わりに使っていた無契約AU版白ロムiPhone4Sを、docomo回線の格安SIM(イオンではなくIIJmioを利用)を使って、電話、メール、ネットができるiPhone4Sを格安維持できるかも!という実験の続きです。IP電話は音声が遅延すると言われていますが、実際どれくらい遅延しているのか、Wi-Fi、128kbps回線で比較してみました。
■実験の視覚化方法
IP電話、実際に話をしてみると「ああ、確かに遅延があるな」とか思うわけですが、それをどうやって視覚化(というか数値化)しようか悩んでいました。ストップウォッチ片手に「あ」とか言ってみるのも精度低そうですし。でも、考えてみれば、両方の音を同時に録音して、波形をチェックすれば時間差が正確にわかるということに気が付き、さっそくやってみました。
録音は、いつもならiPhone4SかiPod touchを使うところですが、今回は実験対象なのでパソコンで録音しました。特別なソフトウェは使わず、Windowsに標準でインストールされている「サウンドレコーダー」を使って録音してWAVファイルにて保存、それをWavePadで波形確認しました。
実験イメージはこんな感じです。パソコンにマイクをつなぎ、録音状態にします。そして、電話に向かって声を発します。受け側の電話はマイクの前に置いておきます。こうすることで、最初に発した声が直接録音され、続いて、電話から発せられた音が録音されることになります。従って、音声波形としては、2つの山ができるはずなので、その間隔を計測することで遅延時間を知ることができます。
iPhoneで使っているIP電話アプリは、プッシュ通知で着信通知が可能な、「Acrobits Softphone – SIP phone for VoIP calls – Acrobits」を使っています。
■実験結果
単に「遅延が起きてるね」ということを確認してもしょうがないので、それが許容できるものかどうかということが気になるところです。なので、携帯電話間の通話も含めて、いくつかのパターンで計測してみました。実験結果としてWAVファイルを掲載していますが、最初の山が「声で直接録音されたもの」で、2つ目の山が「携帯電話などを通して録音された山」になります。
- 実験1 ドコモ→ドコモ
まずは、基準となる「携帯電話から携帯電話」です。いわゆる普通のパターンですね。キャリアは両方ともドコモです。
結果は、「0.35秒の遅延」でした。意外に遅延しています。気が付きませんでした。皆さん、ご存知でしたか?こういう結果が出ると、ほんと、実験っておもしろい!です。
- 実験2 ドコモ→IP-Phone SMARTβ(Wi-Fi)
次は、発信側をドコモにし、Wi-FI接続したIP電話で着信してみました。これは、通信回線が高速である場合と、低速である場合を比較するための元データになります。
結果は、「0.5秒の遅延」でした。このパターンの場合、「①携帯電話→②ドコモ(音声)→③FUSION COMMUNICATIONS→④インターネット→⑤ドコモ(データ)→⑥iPhone4S」という経路を通ると思うのですが、③~⑥が約0.3秒ぐらいかかっているということになります。
- 実験3 ドコモ→iP-Phone SMARTβ(3G)
このあたりから本命の実験ですね!いよいよ、着信側128kbpsでの実験です。
結果は「0.55秒の遅延」でした。「128kbps、検討しているな!」と思います。Wi-Fi接続と3G接続では、「0.05秒の差」しかありません。つまり、低速回線を使用しているからと言って明らかに遅延が起きるわけではない、といえると思います。
- 実験4 iP-Phone SMARTβ(Wi-Fi)→iP-Phone SMARTβ(Wi-Fi)
IP-Phone SMARTβでの遅延がどれくらい起きているのか計測するために、iPhone4SとiPod touchを使い、両方ともWi-Fi経由でFUSION COMMUNICATIONSに接続してみました。
結果は「0.55秒の遅延」でした。これがIP-Phone SMARTβでの最小遅延時間と考えてよいと思います。
- 実験5 IP-Phone SMARTβ(Wi-Fi)→iP-Phone SMARTβ(3G)
3G通信によってどれくらい遅延が発生しているかを確認するため、iPhone4Sを3G回線に接続して、IP電話間の通話遅延を計測してみました。
感覚的ですが、なんとなく思ったより遅いような…。
■結論
そもそも携帯電話間でも0.35秒の遅延があるわけですが、IP電話(FUSION COMMUNICATIONS)の場合、双方がWi-Fiでも0.55秒の遅延があることがわかりました。やはりIP電話の方が遅延が大きいというのは本当のようですが、まあ、こんなもんといえばこんなもんです。
可能であれば、050plus等のほかのIP電話サービスでも計測してみたいものです。
実験2と実験3の比較で、ドコモの携帯電話からIP-Phone SMARTβに電話した場合の、「高速回線と低速回線」の差がわかるわけですが、たったの「0.05秒」ということで、かなり健闘していると思います。たくさん話をするのには向かないと思いますが、プライベートで少し喋る程度(請求を見ると音声通話は月に15分も使っていません)ならばかなり使えそう、と思いました。
IIJmioの128kbps回線でIP電話が使えるか?という評価としては、「良好」と言っていいと思います。素晴らしいですね!
それにしても、実験4と実験5の差が不思議です。もう少し考えてみようと思います。
本エントリに関連するネタについては、以下のエントリを参照してください。まとめリンクも以下のエントリに逐次追記しています。
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■iPhone4Sについて…iPod touch 64GやAndroid携帯の購入を検討して悩んだ挙句、AU版iPhone4S 64G(白ロム無契約)を購入して愛用しています。購入経緯は以下のエントリでどうぞ!
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