いつものレシピで無水調理カレー、ダッチオーブン・コンボクッカーなら、ほぼ放置で簡単。野菜の旨味が濃厚で超美味。
先日、アマゾンでググっと価格が下がった勢い(現在も下がったまま)に吸い込まれるように購入してしまった、キャプテンスタッグのダッチオーブンコンボクッカー25cmですが、手にして以来、日を重ねるごとに愛着が増しています。この鉄鍋、鋳鉄製でほどほどには密閉度があるため、無水調理(水を使わずに野菜の水分だけで調理)ができるとのこと。なんだか想像するだけで野菜エキス濃厚でうまそう!ということで、カレーを作ってみました。
■いつもの材料でチキンカレーを無水調理
無水調理のレシピをいくつか調べてみたのですが、今回は、「無水調理って美味しいの?」ということを知りたかったので、いつもの材料で、いつものルーで作ってみました。ただし、野菜だけは、いつもの野菜を水の分だけ増量します。
また、作り方も、我が家では普段のカレーはそんなに野菜を炒めたりしないので、「タマネギを飴色になるまでじっくり炒めて」みたいなことはせず、肉だけ炒めました。
「いつもの作り方」にこだわるという意味もありますが、せっかくのコンボクッカー、
単純明解豪快に料理!
したいというのもありまして、
材料をザクザクっと鍋に投入だぜ!
フタをして火をつけたら放置だぜ!
食べてみたら、おおぅ、うまいぜ!
みたいな調理方法がかっちょよくて魅力的かな?ということで、極力、手間のかからない調理方法にしました。今回の調理で概ね要領がわかったので、次回は、肉も炒めないと思います。すいません、どうもダッチオーブン・コンボクッカーの話になると、うれしくて興奮気味になってしまいます。
無水調理カレーのレシピは水分を野菜で追加
まずは、カレールーの箱の裏を見て材料をチェックします(しっかり商品名が出ちゃってますが、子供達が好きなんです。このルーがオススメというわけではありません)。タマネギ中2個、ジャガイモ中2個、ニンジン中1本になっています。重さをあわせると、全部で900gになります。これに水を1000mlとあるので、野菜を倍の量にすれば、ほぼ水と同じ量になります。
というわけで、こんな感じで。ジャガイモやニンジンが小さく見えますが、このタマネギ、頂き物でとても大きいのです。これで、野菜がだいたい倍の量になります。
あとは、手羽元(前にフライドチキンにした残りです)をオリーブオイルとニンニクでジュジュっと焼き、一旦、スキレットの方に退避させておき、ポットに野菜をザクザクっと投入しました。
今回、順番は、「タマネギ」、「ニンジン」、「ジャガイモ」、「鶏肉」としました。後で説明しますが、ちょっと失敗だったかもしれません。完全に鍋からあふれてるあたりが、豪快さを感じさせてくれます。しかし怯むことはありません。何しろ
フタだけで2.8kg
(写真は購入直後の重量計測です)
ありますから、フタは簡単に締まります。いや、フタを取り扱うのは難儀しますが…。
火加減ですが、まずは中火あたり(もう少し弱めかな?)でスタートします。だいたい15分ぐらいでクチバシのところから湯気が出てきました。コンボクッカーの中からグツグツ言ってきます。
今度は、湯気が薄っすら出ていて、止まらない程度に弱火にします。再び待つこと45分ほど。湯気が出ているところを撮影したつもりでしたが、全然、見えませんでした…。難しいなぁ。
中がとんでもないことになっていないかドキドキしながらフタを開けます。フタをあけるときは、取っ手側に熱気が上がってくるので要注意です。手袋して開けてください。タオルだと、取っ手は掴めますが、蒸気でヤケドする可能性があります。なんか、この時点で香りもよく、いい感じです。塩&胡椒ぐらいで味を調えて食べちゃいたいです。たぶん、鶏肉の代わりにベーコンブロックとかで調理したら、そのまんま食べても美味しいかも。
ルーを溶かしながらちょっとかき混ぜてみると、結構、水分が出ています。ちょっと安心しました。鶏肉も柔らかく、気をつけてかき混ぜないとそれだけで崩れてしまうぐらいです。
再びフタをして弱火で約10分(たぶん、コンボクッカーの蓄熱力だったら、この10分は火を止めていてもよかったかも)、できあがりです。予想以上のできあがりに、おっ、ちょっとちょっと、すごいんじゃないの!と思わずつぶやいてしまいました。
無水調理カレー、超濃厚で美味
うまい、うまいです。野菜超濃厚。野菜(たぶんタマネギ)のコクのある甘みがググっと全面に出ていて、肉要らないんじゃないの?ってレベルです。煮詰めて濃厚にした味とはまた違った味わいで、なんだろう?ねっとり感があります。
また、ジャガイモとニンジンは蒸した状態に近いと思われ、形は残っているのに、とてもやわらかくてホクホクです。
家族みんなで食べたのですが、大ウケでした。簡単に作れて、ほぼ放置しておくだけでこんなになっちゃうなんて、ダッチオーブンってすごいなぁっと、改めて感心です。
でも、これは「カレーライス」という食べ物じゃない気がします。なんかですね、何度も火にかけて里芋がトロトロになった、ニシメのカレー風味と言ったら伝わりますでしょうか?煮詰めたのではなく、野菜が溶け出して濃厚になっていますので、いつも食べている料理とはちょっと違った食感です。そんなわけでかなり主張してくるので、ライスにかけて食べるというよりは、ライスを添えて食べるという、「カレー&ライス」という感じです。
さっきも書いちゃってますが、これだけ味がしっかりしているのであれば、辛口のルーを使ってやることで、肉を入れなくても美味しいカレーができちゃうかもしれません。さらに、市販のルーを使わずにカレー粉やスパイスを使って味を仕上げれば、かなりヘルシーなカレーになるかもですね!
で、前の方でチラッと書いた、コンボクッカーに材料を入れる順番の話についてです。鶏肉を一番上にしたのですが、ちょっと失敗だったかもしれません。スプーンで崩れるどころか、コンボクッカーでかき混ぜるだけでも崩れそうになるほど柔らかく仕上がりました。しかし、ちょっとパサパサするのです。多分、長時間、蒸し状態になっていたことが原因ではないかと思います。
また、鶏肉を蒸した蒸気が水になってまた降りてきているので、鶏肉の味とかもカレーに残っているはずなんですが、鶏肉がカレーに溶け込んでいるような一体感があまりありません。なんか、後から合わせたような感じになってしまいました。ジャガイモやニンジンの場合は、ルーを入れた後の10分ぐらいで馴染んでくれる感じがありますが、鶏肉は時間がかかるようで、最初からしっかり水分のあるところに浸かっていてくれた方がよいように思います。
そんなわけで、鶏肉は、タマネギの真ん中に入れるぐらいがいいんじゃないかな?
あと、不思議なのが、鶏肉の骨がすごく柔らかくなってしまいました。かじったら、軟骨を食べるぐらいの食感で食べれてしまいました。圧力鍋で普通に調理しても、ここまでは柔らかくなりません。コンボクッカーならではの何かがあるんでしょうか?
恐るべし、ダッチオーブン・コンボクッカーです。
次回の無水調理カレーに向けて
ネットでレシピを見ていると、トマトやセロリを追加していることが多いです。どちらも水分の多い野菜ですね。セロリは子供ウケしないかもしれませんが、トマトは美味しくなるんじゃないかなぁ。ほのかな酸味がタマネギの甘みを引き立ててくれるとか。
今回は、あくまで調理方法の比較をしたかったので、そんまま野菜を増やす、というレシピにしましたが、結果として、だいぶドロっとした感じになってしまいました。これはこれで濃厚具合がたまらないのですが、次回は、今回の分量から少し野菜を減らし、トマト大2個を加えてみようと思います。
それから、鶏肉ですが、今回、1番上に乗せたらパサパサになってしまったので、タマネギでサンドするか、「タマネギ」、「鶏肉」、「トマト」という順番にしようかと思います。そうすれば、蒸し状態がから早い段階で煮状態になるので、しっとりするかと思います。あとは、肉を炒めるのもやめて、さらに調理放置度アップしてみようかと思います。
今日の一言二言三言
ダッチオーブン、水要らず。
手間要らずで美味しい料理を作って、夫婦の時間を楽しみましょう!…それは「夫婦、水入らず」ですが…今回、比較実験としては大成功でしたし、家族にも大好評でした。でも次回はさらに、手間要らずで、味もグレードアップすることを狙いたいと思います。そのときは、ちゃんとレシピを書きますね!完成までもうちょっとお待ちを。
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SISO-LABにて、コンボクッカーを使ってあれこれしたエントリのまとめです。随時更新中ですので、ここを見ていただければ、これまでのダッチオーブンコンボクッカーを愛でてきた記録が一覧できます。
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