MACH2をバージョンダウン
すいません m(_ _)m、本記事はブログ引越時に書式が崩れました。順次修正中です。
先日、PRX1510に使用しているCNCソフト、MACH2R4.0bをMACH2R6.11Nにバージョンアップしたのですが、わけあってMACH2R4.0bに戻しました。というのも、どうも複雑なパターンを切削していると脱調するのです。
PRX1510等、多くのNCフライスってのは、軸を動かすときにステッピングモータってのを使って動かすわけですが、動くように信号を送っているだけで、実際に動いたかどうかは知らないというシロモノです。で、「動け」と言ったのに動かなかったら、ソフトが思っていた位置と現実の位置がズレます。これを「脱調」と呼んでます。原因は、例えば、軸移動に負荷がかかって動けなかったとか、ソフトとしては信号を出したつもりだけど、パソコンの性能や状態によっては思ったようにステッピングモーターが回らなかったりすることがあるようです。
ちょっと前に切削してた部品を見たら、枠と穴の位置がずれてました。G-Codeを追いかけると、先に穴を堀りますので、「穴を開けているうちはよかったけど、途中で脱調してずれた」と思われます。
穴が0.3mm程上にいっちゃってます…。
原因を推測してみたのですが、一番濃厚なのが、もともと、CNC制御用に、「ドキドキ」するぐらいプアなパソコンを使っているので、パターンによっては、とか、MACH2R6にバージョンアップして、ソフトがちょっと重くなったとか、そんな気がしてきました。たぶん、切削速度を落としたらうまく行くと思うんですが、それはそれで切削時間が延びることになるので、試しにバージョンダウンしてみることにしました。結果はOKで、ちゃんと切削できるようになりました。
でも、MACH2R4.0bって、もう配布されていませんし、MACh2R6になると少し機能が増えているので(なんと言っても、現在、配布されているバージョンだし)、お小遣いに余裕ができたら中古パソコンでも探してみようと思います。3万円ぐらいで…。それでも現状より能力4倍になりそうだ。
現在使っているPCですが…CPUはCeleron366MHz、メモリは128MByteとまあ、「え~!?」と言いたくなるようなPCなので、これでちゃんと切削できているというのは立派なもんだと思います(これ、何年前のPCだったかな…探してみたら8年前でした。すごいー!)。
この性能で、切削F300、空中移動はF600で問題を起こしていません(ただしMACH2R4.0b+QUATTRO-1のマイクロステップ制御を半分に落としています。QUATTRO-1、分解度が高いので、これでも十分)。もし、CNC用にPC購入を検討されていたら参考にしていただければと思います。切削時と空中移動の速度を分けている理由ですが、空中移動の場合は、基本的に直線移動になるのでソフトウェアの処理としては軽く、切削時は円弧を切ったりするので重いかな、と推定したところからいろいろ試してみた経験値です。
で、「MACH2の入れ替えって、設定項目がたくさんあってめんどくさいんじゃないの?」と疑問を持たれる方もいるかと思うのですが、実は簡単なのでちょっと説明しておきます。アンインストール、インストールは普通にやればいいのですが、実はMACH2上で設定した情報は、「Mach2Mill.xml」(デフォルトはこれ)に保存されています。各バージョン間でどこまで互換性があるのかわからないので、異なるバージョンにロードしたことは無いのですが、バージョン入れ替えする前にこのファイルを保存しておき、入れ替え後、このファイルをMACH2フォルダ内にコピーしてやれば、即、設定完了です。
というわけで、設定のバックアップということで、MACHをお使いの方は、このファイルをどっかに保存しておくと便利ですよ。
関連リンク
- PRX1510…ORIGINAL MIND/mini-CNC PRX1510
- QUATTRO-1…ORIGINAL MIND/QUATTRO-1
- MACH2…ARTSOFT
- FMV-BIBLO NE/36X…FUJITSU
ご無沙汰です。(技)です。
モニタがあるなら
http://hirotore.ocnk.net/product/89
こんなんどうでしょ。パラレルもついてるし。
(って、リンクなんて貼ったら売れちゃうかな。。)