秋月電子の可変スイッチング電源キットK-06969とデジタルメータDE-2645-02のケース製作。
久しぶりの電子工作キット、可変スイッチング電源キット、順調に製作完了したのでケースを作ることにしました。図面を2DCAD描いたのですが、印刷で「フチなし」を選択したがために作り直す羽目になりました。とほほ。
100均で購入したクリップボードでケースを作るよ
まだ動作チェックはしていませんが、恐らくちゃんと製作できた秋月電子の可変スイッチングキットですが、デジタルメータを組わせて使うので、何かケースが必要です。実は会社で余っていた「白い恋人たち」の四角い空き缶を狙っていたのですが、先約があったので入手できませんでした。
そんなわけでフルスクラッチでケースを作ることにしたのですが、プラ版とかって、厚みのあるものは意外と高いです。そんなわけで100均で売っていたクリップボードを使ってケースを作ることにしました。
ポリスチレン製A4クリップボード(ホワイト) @100均 ダイソー 2016/02/29 |
ということで、フリーソフトの2D CAD、SakraCADで図面を描きます。これをプリンタで印刷してプラ板に貼り、ポンチ打ちをします。直接プラ板にけがくよりも簡単です。
加工しやすい様に丸角部分をカットしました。このクリップボードは、大型のカッターナイフであれば、表裏数回(5回ぐらいかな)傷を入れてやれば、パキっと簡単に折れてくれます。一応技術的な話をちょっとだけすると、このクリップボードはいわゆる「プラ版」と同じ素材です。
CADで描いた図面を印刷して貼り付けて加工
精度良く加工するためには、まずは精度よく穴あけなどを行う必要があります。これにはフリーの2D CADとプリンタを使うのが便利です。大量にいろいろな部品を切り出すのであれば再剥離タイプのシール用紙を使うのが良いですが、ちょっとだけなら「はがせるテープのり」などで貼るのが便利です。
普通のノリだと紙が若干伸びてしわが寄ってしまい精度が落ちますが、テープのりであればそんなことはありません。
ポンチ打ちの強力な助っ人、オプティカルセンターポンチ
神々しい姿ですね!左からレンズ、本体、ポンチです。
まず本体にレンズをはめてポンチを打つところに狙いを定めます。オプティカルセンターポンチのレンズにも十字が付いていますので、先ほど作図した十字に合わせるだけです。
レンズを抜いてポンチと取り換え打ち込みます。
わお!見事にど真ん中を打っています。さすがオプティカルセンターポンチです。
樹脂だとポンチ打ちしなくてもそこそこ精度を出すことはできますが(逆に言い方をすると、ポンチ打ちをしても精度が出ないこともある)、今回はハンドドリルでザクザクっと穴あけをする予定なので手堅くポンチ打ちをしました。
どんどんドリルで穴けちゃうよん
ポンチ打ちも済んだところでグイグイっとドリルで穴を開けていきます。最初の穴あけは「センタードリル」というドリル刃を使うとうまく行きます。しかしこのドリルは普通の鉄鋼用ドリルを樹脂用にちょっとチューニングしてあり、割と真ん中にスポっと切り込んでくれるようにしてあります。過去にチューニング方法を紹介したことがあるのですが、そのうち改めて紹介したいと思います。
と言っている間に穴あけ完了です。
四角い穴は小さな穴をつないでヤスリで仕上げ
続いてデジタルメータを取り付けるための四角い穴を開けます。まずは、紙が剥がれてしまっても線を見失わないために、カッターナイフで切込みを入れておきます。これで作業中に紙が剥がれてしまっても安心です。
後は2mmぐらいのドリルでたくさん穴を開けていきます。
そしてニッパーで穴をつなぎます。
無理に一度でつながず、表裏、両面半分ずつ切るようにするといいです。無理をすると板が割れてしまいますので、少しずつが肝心です。
ベコっと取れました。気持ちいいですね!
後はヤスリで仕上げていきます。
こんなもんかな?
もう紙は要らないので剥がしてみました。久しぶりに加工した割にはなかなかの仕上がりです。
続いてもう1つのパーツ(土台になる方)も加工します。先ほど書くのを忘れましたが、穴あけをしたら大きいドリルを当ててなめらかにしてきましょう。これを「バリ取り」と言います。
あれ?穴が合わない…。採寸を失敗したのかな?
ちょっと調べてみたところ、印刷する時に「フチなし」を選んでいたのが原因のようです。「フチなし」を選ぶと印刷する時に勝手に拡大されてしまうようです。ガーン。作り直しだ…。というわけで、再び頑張ることにします。
今日の一言二言三言
印刷時 フチなし設定 気を付けよう
知らない間に 大きく印刷
ここまで調子よく来たのに最後に問題発覚…。幸いにしてまだ材料はありますので、めげずに作り直すことにします。
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