EvernoteからOneNoteに移行すると、ノートとリストビューの左右が逆で戸惑ってしまいます。というわけで、OneNoteの表示をなるべくEvernoteに近づけてみます。

右にページリストビューがあるOneNote

Evernoteの３ペイン（リストはノートの左）表示

• ①の部分：ノートブック、及びタグ（階層化可能）
• ②の部分：ノートリストビュー
• ③の部分：ノート

OneNoteの２ペイン表示（リストビューはページの右）

• ①の部分：ノートブック（選択式）
• ②の部分：セクション（Evernoteで言うところのタブに近いかも）
• ③の部分：ページ（Evernoteで言うところのノート）
• ④の部分：ページリストビュー（タイトルだけ表示）

リストビューの左右は趣味の問題？思想の違い？

まず、Evernoteですが、情報整理の仕組みとして、「広い領域→細かい領域」という思想で作られていると思われます。

ノートに情報を集めてきて、それを整理、時には整理せず保存だけしておいて、強力な検索機能と検索時の類推機能でアイデアを促進するような仕組みです。

例えるならば、メールに近いものかもしれません。

対してOneNoteは、左上にノートブックを選択式で置いておき、右にページのタイトルだけをリスト表示、ページ領域を大きく取っていることが特徴です。

理由としては、「ページをなるべく広く使って、アイデア創出、まとめをしてほしい」という開発者の想いを感じます（超個人的見解）。

OneNoteは、Evernoteと違い、ページ内の自由な場所にテキストを書いたり貼ったり、画像を貼ったりすることができます。

そのため、なるべくページの領域を広く取り、ユーザーが自由に思考して色々なアイデアを付箋のようにペタペタ貼り付けられるような使い方が最大の特徴です。

プレゼンテーションツールのノリに近いです。

ここがEvernoteの思想と大きく異なるところです。

また、Evernoteに慣れていると、OneNoteに馴染めない理由のひとつでもあります。

表示形式の変更は簡単に行えますので、EvernoteからOneNoteへ移行した場合、まずはEvernote風にしてOneNoteを使用し、気が変わったらOneNoteの世界観で使ってみるのもありかと思います。

OneNote表示方法をEvernote風にカスタマイズ

上記が、OneNote表示方法をEvernote風にカスタマイズした結果です。

左からノートブックとセクション、ページタイトルリスト、ページという順になっています。ちょっと使用感をイメージしやすいように、ノートブックとセクションを足し、セクショングループという機能を使ってセクションを階層化しています。

これで、Evernoteでよくやる管理方法、「左から、広い領域、狭い領域」という形になります。

設定その１、タブのレイアウトの変更

メニューの「表示」から「タブのレイアウト」をクリックし「垂直タブ」に切り替えます。

どうもリボン系の操作が苦手なSiSOです。

これだけで、ページ上部に表示されていたセクションが無くなり、ページタイトルリストが左に移動するので、一気にEvernote感が出てきます。

しかし、ノートブックとセクションも左に常時表示させた方が、より「Evernoteっぽい」ですよね。

設定その２、サイドバーを展開する

仕上げに、「サイドバーを展開」します。

「ファイル」メニューの下にある「ハンバーガーアイコン」（「三」）をクリックします。

この操作は、一時的なものではなく、設定と同じレベルで状態をキープしてくれますので、一度表示変更したら、OneNoteを再起動しても再操作は不要です。

これで一番左のペインに、ノートブックとセクションが階層表示されますので、もう、バリバリEvernote感が出ます。

以上、Evernote使用歴13年のSiSOが、OneNoteに「思考」も含めて移行するお話でした。

それにしても、やっぱりEvernote、使いやすいです。でも、SiSOにとっては、改悪続き、動作不安定、サーバー処理能力イマイチってところがネックでして。

ちなみにOneNoteの同期が速いか？というと、それなりに時間はかかります。ノートブックの管理方法によっては、Evernoteより遅いかもしれません。

ただ、「同期完了したかどうか」がはっきりわかるので、「もうパソコンをシャットダウンしてもいい」というタイミングが明確なんですよね。

そんなわけで、心の中では「Evernote社を買ったのがMicrosoftだったら良かったのにな」と思うSiSOです。

今日の一言二言三言

さようなら　今までどうも　ありがとう

象さんアイコン　忘れないから

Evernote、使いやすかったのにな…Ver.6あたりが最高に良かったです。

やっぱり、ノート単独のウインドウが開けるのと、ひとつのノートにタグを複数付けられるのが最高です。

でも、今後は、OneNoteで理想的な使い方ができないか、模索していこうと思います。