ゴムや柔らかい樹脂製品、加水分解かブリード現象なのか、いつの間にかベタベタになるよね。アルコールでフキフキしたらきれいになった!
すべり止め加工などの柔らかい樹脂製品、使っているとだんだんヌルヌルベタベタしてきますよね。キャンプ用&非常用に持っているワークライト、久しぶりに取り出したら、ベタベタになっていたため、クリーンナップしてみました。
ゴムっぽい部分がべたべたしてくる
マウスなどに使われている、ちょっと手触りの良いゴムや柔らかいプラスチック(ウレタンっぽい柔らかいやつ)の部分って、ずっと使っておくとだんだんベタベタしてきます。
我が家のキャンプで使っているワークライトも、表面に滑り止めのコーティングがされているのですが、先日、久しぶりにキャンプに行った時、非常用袋(キャンプ用品と兼用です)から出してみたら、表面がすごくベタベタになっていました。
調べてみると、加水分解だけという話ではなく、ベタベタになるには2つのステップがあるようです。
この手の柔らかい樹脂製品には、柔らかさを保つための添加剤が含まれており、これが時間経過とともに表面に浮いてくるのが第一段階、それが水分と混ざって加水分解するのが第二段階なのかな、と理解しました。簡潔に書くと、こんな感じかな?と。
- ブリード現象…樹脂に混ぜた添加剤(柔らかくするために)がにじみ出てくる現象。
- 加水分解…にじみ出てきたヌルヌルが水分と反応してベタベタに変わる現象。
加水分解ってあれかな?イタリアンでパスタを作る時とか、卵と油からマヨネーズを作る時に重要な「乳化」と同じような原理でベタベタ化するんでしょうかね?
まあともあれ、以前からキャンプで愛用しているMonotaROのワークライト、しばらく見ないうちに(しばらくキャンプに行けなかったので)ベタベタになっていまして、拡大してみるとこんな感じに。
無理して使えないことは無いですが、紙だってくっついちゃうほどベタベタしています。
ちなみにこのワークライトは、キャプテンスタッグのフルメッシュタープ(ラニーメッシュ M-8717)の長いポールに2つ固定して使っています。2個でちょうどいい感じにタープ内を照らしてくれます。
樹脂製品のベタベタを取り除く方法、アルコールで拭くといいよ
以前、マウスのベタベタを取るのに調べたことがありますけど、もうちょっと調べてみたところ、消しゴムなどでこすり取る方法以外に、重曹の溶液に漬け込む方法が一番楽そうです。しかし、ドブンと全体を浸ける必要があるため、ワークライトを分解する必要がありますので、逆にめんどくさそうです。
もう1つがエタノール(消毒用アルコール)で取れるという話がありまして、こちらは、アルコールを布に付けながら拭き取ればよいとのこと。
しかし、我が家にはエタノールがないので、メタノール(燃料用アルコール)で試してみることにしました。手の荒れが心配な方は手袋をして掃除しましょう。また、換気、及び火気には細心の注意を払っています。
布にアルコールをしみこませて、ベタベタしている部分をこすってみました。
お、力は要るものの、ヌルヌルが緩くなってきて割と簡単にきれいになりました。
拡大してみます。表面のベタベタがきれいに落ちています。
指で触ってみても、ベタベタ感はなくなっています。
というわけで、調子に乗ってグイグイッとクリーンナップしていきます。
試しにパーツクリーナーで掃除もしてみましたが、こちらはあまり除去効果はありませんでした。
というわけで、2本とも新品同様とはいかずとも、実用上問題が無い程度にはきれいになりました。
布で拭いただけなので溝になっているところはクリーンナップが甘いですが、ベタベタ感は気になりません。
裏側はこんな感じで。電池カバー、ちょっと色が違いますよね。もしかしたら、ベースになっている樹脂の素材が若干違うのかもしれません。
ワークライト、またしばらくはしっかり使えそうです。原理から考えて、樹脂の柔らかさを保つ油分が抜けていくわけですから、ちょっとずつ、固くなっているんでしょうね。
このワークライトは手から滑り落ちにくいように表面に柔らかい樹脂コーティングがされています。以前より、ちょっとスベスベ感が増した気がします。
今日の一言二言三言
樹脂製品 ベタベタしたら アルコールで
クリーンナップ きれいになるよ
思ったより簡単にベタベタを取ることができて良かったです。換気、火気には細心の注意を払いましたが、改めての「注意を払う」という字を書いてみると、「注意」を「払う」で、なんだか逆の意味に感じてしまったり…。「振り払う」で考えちゃうと不自然ですよね。でも、「払う」には、「取り去る」以外に「心や力をそこに傾ける。」という意味もあるそうです(Google先生より)。