iPhone等のスマホやノートパソコンのバッテリー寿命を延ばす方法を計算してみたとか。50%充電がよさげ。
iPhone等のバッテリーはリチウムイオンバッテリーが使われていますが、どのように充電すると寿命が長くなるという話がよく話題になります。全部使い切る方がいい、半分ぐらいで充電する方がいい等、いろいろありますが、参考になる情報を見つけましたのでちょっと計算してみました。
How to Prolong Lithium-based Batteries
GIGAZIN経由のネタですが、リチウムイオンバッテリーの性能劣化の進行速度はバッテリー分析装置を製造・販売するCadex Electronicsによって明らかにされているとのことです。
スマホ・ノートPCなどのリチウムバッテリーの寿命を延ばす方法 – GIGAZINE
英語ですが元記事はこちらです。
How to Prolong Lithium-based Batteries – Battery University
この記事の中で、リチウムイオンバッテリーが性能劣化していく要因として4つ挙げられています。
- 充放電回数…充放電を何度も繰り返すとバッテリーが劣化していきます。
- 充電深度…バッテリーを何パーセントまで放電してから充電
- 温度
- 充電電圧
この中でとても気になったのが充電深度です。
効果的なバッテリーの充電方法
バッテリーは控えめに使って充電する方が劣化しにくい
充電深度別による充電回数(バッテリー容量が70%まで劣化する)は以下のようなデータになっています。
- 100%使ってから充電…300~500回でバッテリー容量が70%まで劣化
- 50%使ってから充電…1,200~1,500回でバッテリー容量が70%まで劣化
- 25%使ってから充電…2,000~2,500回でバッテリー容量が70%まで劣化
- 15%使ってから充電…3,750~4,700回でバッテリー容量が70%まで劣化
リチウムイオンバッテリーの電源管理モジュールは、バッテリー保護目的から、基本的に本当の意味の100%まで使わないようになっています。本当に100%放電してしまったらたぶん、まともに再充電できないと思います。
そんなわけで、何をもって100%としているのかはよくわかりませんが、放電しすぎないように一般的にカットされる電圧になっている、と勝手に解釈しておくことにします。
1回の充電で長く使えばそれだけiPhoneをたくさん使えることになります。でも1回の充電でちょっとしか使わなかったら、iPhoneを長く使うことができません。
ちょっとしか使わないのであれば可能な充電回数が増えてもあまりうれしくありません。トータルで長く使えるわけではなさそうです。
実際に何時間使えるか計算
そんなわけで、仮に「バッテリー100%使い切るのに48時間」と定義し、それぞれの中間の回数でバッテリー容量が70%まで劣化するまでの総稼働時間を計算してみました。
- 100%使ってから充電…400回:48hr × 1 × 400 = 19,200h r= 800day
- 50%使ってから充電…1,350回:48hr × 0.5 × 1,350 = 32,400hr = 1,350day
- 25%使ってから充電…2,250回:48hr × 0.25 × 2,250 = 27,000hr = 1,125day
- 15%使ってから充電…4,225回:48hr × 0.15 × 4,225 = 30,420hr = 1,267.5day
なるほど!
スマホのバッテリーは50%ぐらいまで使って充電するが吉!
計算してみた結果、バッテリーを半分まで使ってから充電するのが、もっともバッテリー寿命が長くてよさそうです。
iPhoneでもバッテリーの残容量は数値表示することができます。あまりリニアじゃないような気がしますが、まあ、これが概ね当たりの数値を示しているとして、これを参考にバッテリー管理してみようかな。
他にも、良質な充電器で充電し、高温になるような車の中等には置かないってのも大事ですね!
今日の一言二言三言
バッテリー 半分使って 充電が
劣化も少なく 使用時間も長し
そのまた昔にも、同じようなデータ(その時は経験則的なデータだったような記憶がありますが)を見たことがありますが、「ちょっとしか使わずに充電してたら、結局使える時間が短くて意味ないじゃん」と思いました。
でも、こうやって数値が出てくると、計算もできるので納得しちゃいますよね。これからは50%で充電しようと思います。
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